アジアや南方に生息していたチョウですが現在は本土を北上中のツマグロヒョウモン。
調べてみましたが現在何処まで北上しているのかは不明です。
数日前、写真撮りのなかま(男性)S.Oさんから「公園のパンジーを植えてある鉢に
ツマグロヒョウモンの幼虫がたくさんいるけれどもうパンジーは枯れている!どうする?」と電話がありました。
行ってみると確かに大きな鉢が3個、その中にはたくさんの幼虫(1~3センチ位)が枯れた茎にしがみついたり
鉢のふちを行ったり来たりしていました。産み付けられたときには未だ葉っぱがあったけれどもう茎だけ、このままでは死んでしまいそうです。
その近辺には食草どころか草はきれいに刈られていて鉢から食草を求めて這うにも距離はありすぎ、コンクリートや石の上を這うものなら人間様に
気持ちが悪いと言われ踏み潰されてしまうと思います。
どうしょうか迷いましたが相談の結果、幼虫を食草であるスミレのあるところに連れて行きました。
移動したところで誰にも、他の虫にも公園にも困る事態にはならないと判断。
一頭の親からだと思いますが20頭いました。
間もなくその近辺から成虫が飛び立つことでしょう。S.O さん、ありがとうございました。
2006年、マンション9階の我が家のスミレのプランターに黒い幼虫がいてもう既にたくさんの葉っぱが食べられているのが見つかりました。
この年はまだ近辺に飛来したばかりでした。
3頭を捕まえて(可哀そうなことをした)・・・その時は夜でしたが朝になってから見るとビックリ!
驚くべき幼虫の数、スミレが好きでたくさんの鉢に植えていましたが数えるのも大変。
もう既に虫撮りを始めていましたので興味を持ち調べてみるとこんなにも美しいチョウになると分かり心を入れ替え?飼育することにしました。
大きなケースを買ってきてその中に鉢ごと入れ、それを室内に入れたりベランダにそのままで。
色々メモをしたのですがすぐには出てこないので詳しい時間は省きます。
下記は一固体ではありません。
↓見つかったときの状態。
↓毛皮を脱いで蛹になる瞬間。みんなが成功するとは限りません。毛皮が残って自分が落ちてしまうことも。
暫らく様子をみていると黒くなって死んでいる個体もありましたがボンドで吊り下げて成功も。
↓蛹に。とてもキレイな光沢です。
↓室内での羽化。
↓ベランダでも羽化。
↓室内から飛び出した成虫がランタナの花に止まった。そのあと立派に飛び立ちました。
悲しいことに翅が開かずに飛べない固体も。