確か、未だ娘がアメリカの大学生だった頃に行った時だった。
娘から「スーパーに先に行って良いよ。後で迎えに行くから
買うものを選んでいたら良いよ。」と言われ散歩がてら行った。
そんな風に何も危険に感じるものはなく、すれ違う人はみんな「ハァイ。」
と言ってくれた。嬉しくて弾む気持ちで歩いたっけ。お店の中は溢れんばかりの
品物の多いこと。
そこで選んだのが、幾何学模様が気に入ったこのバッグ。ちょっとメキシコっぽい
模様。アメリカでは良く出回っている庶民向けブランド。しっかりした作りだそうな。
私は高価なブランドに興味も縁も無い。気に入った物が良し。
娘が来て、一緒にレジに並んでいると、隣にいた背の高いアメリカ婦人が、
「ペラペラ ナイス ペラペラ。」とニコニコしながら私に話しかけた。
娘が「サンキュー。」と答えたので私も真似して同じように答えた。
「とても素敵な良いバッグを買ったね。」と言ったそうだ。有難う!日本の人は
アメリカは危ない所と思っているけれど、私は危険を感じたことは無い。
大体の人はフレンドリーだ。場所にもよるだろうが。
大きい方は、母がデイに持って行くのに、着替えも入れて丁度良いというので
上げた。デイに持っていくバッグも、あれこれ替えて行く様に気をつけて
あげていた。母には不要になったので、先日バッグを処分した折に持って帰った。
保険証、眼鏡や携帯、ショール、エコバッグなど、出かける時バッグに入れる
ものが多くなったこの頃。先日このバッグを持ってお店に行ったら、良い物を
見慣れているはずの店員さんが「素敵なバッグねぇ。」と。嬉しかった。
有難う。そして買った時のことを思い出した。