オベーションというギターが出た頃、ボディにカーボン・ファイバーを使う発想に驚いた
ヘリコプター部材を作る会社の社長さんの道楽か、より大きい音量のギターを求めて開発されたという
確かにボディ・シェイプを自由に整形できることから音の反射を自在に設計できる
実際大きい音がするし、ネックやボディ・トップには木材を使用する配慮もあった
カントリー系のシンガーが使用して、やがて一つの世界を築いた
もう一つピックアップの性能が良かったのも普及に拍車をかけたように思う
以来、木材の資源保護の観点からも樹脂を使ったギターは各社から発売され続けている
「Blackbird」というメーカーのギター、ウクレレも同様の流れだろう
ただ表板を含めたボディからネック、ヘッドまで一体構造なのとネックが中空構造だという点が斬新だ
ネックが中空でヘッドまで空間が届くなら、音響的に悪かろうはずはない
強度が期待できて品質が一定するメリットが享受でき、なお音量が稼げる
オベーションのようなボウル状にしない形状もいい
一方でウィリー・ネルソンの穴あきギターのように持ち主の年齢とともに経年変化していく木製ギターがある
いたずら書きやらピッキングでできた穴、もちろんメンテナンスは行われているだろうが、年輪を感じさせる
木の良いところは経年変化で鳴りが良くなること
鳴りの良いギターは弾いていて気持ちが良い
単なる自己満足かもしれないが、自身と同い年の楽器は愛着が湧くし良い音がする
弾く本人もかくありたい、と思うのだ
Blackbird Guitar & Ukulele Shop Tour - Part 1
Willie Nelson and His Famous Guitar: The Tale of Trigger