こんばんは。
台風10号は九州を抜けました。
ただ、正直なところ、今回の台風について博多に家に居た私は、ほぼ台風を感じませんでした。
雨がすごい訳でもなく、雷もなく、風の音もほぼせず。でした。(幸運でした)
でも、実際には福岡県内で亡くなられた方もいらっしゃいます。
道路ののり面が崩落しかけで、下の歩道まで浮いてしまったところもあります。
高速道路に、土砂が流入したところもあります。
特徴的なのは、スピードが極端に遅い事です。
これから接近する地域の皆様はお気をつけ下さい。
台風から離れた地域でも災害が発生しています。お気をつけ下さい。
【兵庫県知事の論理は】
全国的にも大きく報道されている、兵庫県の斎藤知事の「パワハラ・おねだり」問題についての「百条委員会」が今日開催されました。
その様子は「生配信」されたそうですが、私が観たのはニュースでの一場面です。ただ、その部分だけで、斎藤知事の「自己中心的な」論理が分かった気がします。
私が観たのは、ある施設を訪問した際に、施設の玄関までの20mほどは「侵入禁止」となっているため、玄関の20mほど手前で車を止め、知事を玄関まで歩かせたところ、施設職員も居る前で、強く叱責された。との訴えです。
その件に対しての斎藤知事の応答は。
「20m歩かされたことを叱った訳ではありません。事前に(その20mを歩かなくて済むように)対応できていなかったとこを叱ったのです」という様なことを言いました。
更に、それがパワハラにあたらないかとの問いに、「私は、そこが『侵入禁止』と認識していなかったので、私のその場での措置(叱ったこと)には『合理性』があります」と回答しました。
ご本人は、何を言っているのか分かっているのでしょうか。
例えば、「侵入禁止」の「一方通行」の道に車で入り、逆走していたところを警察官に止められた時に、『私はここが一方通行であることを認識していないから違反ではない』と言っているのと同じことです。
この考え方が、あの方の「基本」なのでしょう。
ただ、橋下徹氏が言われていることですが。
「百条委員会での斎藤知事本人への証人尋問では何も出てこない。これまでの回答と同じで終わり」
「それよりも重要なのは、知事等に対する『内部通報(公益通報)』の調査結果を待たずに、通報者の特定を行い、処分を行ったことが問題。」
ということです。
斎藤知事の「告発文書」に対する取り扱いと記者会見などでの発言は、消費者庁の「公益通報者保護法」を誤認しているとしか言えないところがあります。
内部告発をしたY氏は、県の公益通報窓口に内部告発文等を提出する前に、外部の一部報道機関、県議会議員などに提出しています。この外部の通報先への通報も「公益通報」にあたるのですが、斎藤知事は「県の公益通報窓口に提出されていないから『公益通報にあたらない』と発言しています」
また、「公益通報者保護法」はその名の通り、匿名の「公益通報者」を特定することをしてはいけないこと、および、通報者に処分などの不利益を与えてはいえいけない。としていますが、はなから「内容が事実無根、嘘八百」として「第三者による調査はしない」としています。
このあたりの取り扱いが法令に違反している可能性が大きいのではないかと思います。
更に、退職した副市長などが、Y氏の勤務先に行き、パソコンなどを押収し、その中に「告発文」などがあったことから、「告発者を特定し」処分を行った訳ですが、その際に、パソコン内などの個人情報についても把握したようです。
この件に関して、兵庫県議会で「百条委員会」の設置が決まったのですが、当初は「維新の会」会派の議員が設置に反対していたそうです。
そして、設置後、Yさんは「百条委員会」の委員から、「内部告発文書等」だけでなく、「個人情報」にあたるものも「百条委員会」に開示するよう求められたとのことです。
Yさんの自死は、この「個人情報開示」の要求などが原因ではないかと言われており、「個人情報開示」を求めたのは「百条委員会」の「維新の会」会派の議員であると言われています。
今日の「百条委員会」で、会場がざわついたことがあったそうです。
それは、これまで斎藤知事の追究に及び腰で、更には、擁護する議員までいた「維新の会」会派の議員が、斎藤知事に対して、相当厳しい質問と意見を述べたとのこと。
先日行われた、大阪府の箕面市長選挙で、大阪維新の会の現職市長が、自民党を離党し、無所属で出馬した30代の候補に、ダブルスコアの大差で負けました。現職市長に市民から「NO」が突き付けられたということです。
ただ、大阪維新の会は、ここ1年くらいの府議補選、その他の選挙でことごとく落選しており、場合によっては擁立を断念するケースもあり、完全に一時の勢いを失っていると言われています。
9月に自民党総裁選がありましが、総裁選後に、誰が新総理になっても、年内の早い時期に衆議院の解散総選挙が行われると言われています。
今の兵庫県の斎藤知事の問題(実際は先の選挙で自民党といっしょに「推薦」しただけで「維新」所属ではないのですが)で、党の対応などから『斎藤兵庫県知事』=『維新』のイメージがついてしまい、維新のイメージダウンにつながっていて、「衆議院解散総選挙」に影響があると心配されています。
そういう面もあり、「維新の会」会派が、方針、対応を変えてきたのではないかと言われています。
ただ、ある記事で、斎藤知事が、あくまでも「辞任」を口にしないのは。
「今の状況では(再選を含めた)再就職先にも困るであろうから、来年7月の任期まで少しでも長く勤め、退職金を少しでも増やしたいのだろう」と言われていると。(ただ、斎藤知事の実家はお金持ちのボンボンだとか)
他にも、続々と地方自治体の首長や議員などのパワハラ問題は出てきていますが、兵庫県の斎藤知事のケースは、「あまりにも」、「とんでも」な内容で、兵庫県のみならず、全国的にも注目されていると思います。
その分、「大阪維新の会」「日本維新の会」としては、党勢に影響がないようにしたいのでしょうが、その党としての対応もおそまつ。
早く、真相を究明してもらいたいものです。
では、また。