縁とか運とか6 【まだ遠い九州】

浜辺にいた妊婦さんは、よその土地から嫁いできた人でした。彼女の名前は出さなかったのですが、私が天草まで来た理由を説明しました。

その人は、『ここは漁業か農業が中心。勤め口は少ない。本渡まで行けば少しは違うけど、都会と比べれば働く場所は限られる。(大学生の) あなたが将来何の仕事をしたいか分からないけど、生活していけるかを考えることね。』と言うような事を言って下さいました。(これは縁か運か)

熊本市内に戻った私は、彼女の寮に電話して(携帯なんてない時代ですから)呼び出してもらい、熊本に居ることを話しました。それで言ったのが(実感として)『申し訳ないけど、天草では生活出来ない。だけど、熊本市内までなら行けると思う。』と言うことでした。

実際に行ってみて、運よくあの妊婦さんと話ができて、自分の考えをまとめることができました。

結婚までには、まだまだ色々あるのですが、色んな『縁』や『運』や『偶然』や…があって、結果が出来上がってくるんですね。

もう一つ、『運』かな。
彼女は四人姉妹の長女ですが、私は九人兄弟の末っ子で、親の世話などは長男や周辺に嫁いだ姉たちがみていてくれていたので、自由に何処へでも行ける立場だったことです。