こんばんは。
今日の気温は、15度くらいでした。
最低気温は10度を下回ったようです。
それでも、明日は今日より2度ほど上がるようです。
まだ、気温が上がったり下がったり。体調管理が大変です。
【『在職老齢年金制度』の見直し】
今日、見たニュースで、『働く校訂者の年金減「緩和」へ 厚労省、人手不足対策で』(KYODO)というのがありました。
「在職老齢年金制度」というのがあります。年金受給年齢になっても働いている場合に(月額の)年金額と賃金の合計額が一定額を超えると、超えた分の2分の1が年金から減額されるという制度です。
年金受給年齢を迎えたら、年金の減額を覚悟して賃金を高く設定するか、一定額
を超えないようにするかなのですが、私が63才で年金受給年齢に達した時の上限は28万円でした。結果、私は年金額は0円となりました。
その後、額が見直され、48万円と認識していたのですが、記事では50万円となっています。私は今は、年金額+賃金の月額がこの額を超えない範囲で仕事をしています。
それを、62万円や71万円に引き上げる検討を厚労省が行っているとのことです。
今、話題になっている「103万円の壁」など『年収の壁』と同様に、年金に関しても『在職老齢年金制度の壁』があります。『働き損』です。
理由は、『人手不足対策』ということですが、理由はどうでもいいです。長年、給与から厚生年金保険料を引かれ、私は今も給与から厚生年金保険料を引かれています。それだけ保険料を納めてきたのに、いざ受け取る段階で「働いている」と年金額が引き下げられる。その引き下げられた分は『二度と受け取れない』仕組みです。(繰り越しはありません)
何のために「厚生年金」を払ってきたのか。早々に見直してもらいたいものです。
「103万円の壁」の変更は、基礎控除額などを変更することになるので、パート、アルバイトの人だけでなく、収入のある人全般に係わります。
『賃金を上げる』、『最低賃金を引き上げる』といっても、この『年収の壁』がある以上、その壁を超えないように働こうとすることは十分に考えられ、それだけ労働時間が減ることになります。
ただでさえ、『人手不足』と言われているところで、労働時間の短縮は雇用側にとっては痛手になります。
かと言って、「103万円の壁」だけを引き上げればいいかといえば、次に「106万円の壁」(一定条件で働いている人に社会保険への加入義務が発生する)があり、将来的な年金に係わってはきますが、厚生年金保険料を納めるために月々の収入が減ることになります。
更に、厚生年金などについては、雇用側(事業者側)にも負担が発生します。
つまり、保険料は個人と企業が折半することになっています。
そのため、中小企業では、その負担がのしかかる事になります。
「106万円の壁」は条件がありますが、「130万円の壁」は、その条件が撤廃され、社会保険への加入が義務付けられます。
様々なそれらの壁の見直しと、「在職老齢年金制度」の見直し。
『壁』の存在で、働くことを躊躇っている人たちに働いてもらうためにも、きちんとした制度設計をしてもらいたいものです。
来年度からでも見直し分が実施されることを望みます。
では、また。
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