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初詣?迷うなあ、統括するのがあの神社本庁?

2017年12月30日 | 政治・社会
師走もあと1日になりました。何日か前から初詣での記事が出始めていました。
某旅行案内のパンフレットには「年末年始に行く日本の聖地」などというカラーページで大々的な記事です。

皆さんは初詣のはじまりは「いつ?どこで?」「なんで始まったか」を考えたことがありますか。このパンフによると、江戸時代の社寺参詣は有名ですが、それは物見遊山という言葉があるように、骨休めと神社の参拝を兼ねていたもので、神奈川で言うと大山参りなどが知られています。町内や職業別に皆で行っておいしいものを食べて遊ぶという、今でいうと観光半分と信心半分という所でしょうか。「大山詣り」などという落語までありますね。

と言うことは今の初詣は明治になってから盛んになったようです。川崎大師が初詣の定着一番とか。あそこは新橋から横浜へ行く途中に大師があり、急行も臨時に停まったようです。後に明治37年品川大師間に大師線を走らすとますます盛んになったといいます。成田山新勝寺も同じように鉄道が大変な宣伝をして初詣を盛んにしたということができ、各地に盛んなところは当然ながら交通機関がらみです。

 ご利益はもちろん?でしょう。あると思えばある、無いと思えばないですが、私などは実家は仏教なのに年代わりに年に一度ぐらいは信心のまねごとをと神社参拝と言うことを繰り返してきました。
 皆さんもふだんは神道ではなく、多くは仏教、あるいはキリスト教などに関わっているのではないでしょうか。不思議な現象で、信仰とは違う神社へ参拝と言う行動です。これは鉄道会社と神社のドッキングによる効果。似たような例としてクリスマスなどは製菓会社やマクドナルドの会社などが宣伝に努めて日本に定着したのですから、信仰とは無縁の大騒ぎになるわけです。
 こんな矛盾した行動を新年のたびにとってきていた私ですが、数年前から止めていました。
もちろん、神社や祠があれば手ぐらいは合わせるのですが、仰々しく騒がれるとむずむずするのです。
 特に、「日本会議の正体」(青木理著)や「日本会議―戦前回帰への情念」(山崎雅弘著)を読んでからはますますいけません。日本会議は「憲法改正」を最大の目的にしている団体で安倍首相の思想的なバックボーンになっているようですし、閣僚のほとんどもその一員です。
 その「日本会議」の会議の場に首相が憲法改正の意思表示のメッセージをやっている事は新聞で報じていました。
 しかも、この憲法改正(私は改憲、あるいは壊憲がふさわしいと思うのですが)をすすめる日本会議の財政的な面や改正賛成の署名の実質的な運動母体が各地にある神社の総元締め「神社本庁」と言うのですから驚きます。

 つまり、七五三や初詣の折の賽銭などを含め様々な神社参りが、かつての私のように行く人は純粋にお参りと思ってもそこに蓄積される何億もの金は改憲のために資金としても使われるということです。
 青木氏の本によると、全国8万以上もある神社の90%以上も神社本庁に所属し、神奈川ではその数がおよそ1120社に上ると言います。宮司の身分で改憲の署名を集め、資金提供をしていることが分かってしまうと、純粋であろうとも初詣も大いなる疑問が出てしまいます。

 子どもの頃に近くの誰もいない村社や祠、石仏に初詣と言うことで親たちと行っていましたが、それが本来の信仰で、連綿と続く自然信仰だったのでしょう。
 
 明治以来、国家神道になって靖国神社のように神社の性格が変化したといいます。靖国神社のように突出した神社でなくても戦後、見た目の神社は変わらないのに、たくさんの金を使って宣伝し、お賽銭などの浄財がこのように使われているのはお参りした人の本意に反するような気がします。何か見分けることができるといいのですが。

 というわけで、今年もどこにも行かずにゆっくり寝正月でしょうか。


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