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「沖縄県の小学校への嫌がらせ」は大人として許せない!

2017年12月28日 | 政治・社会
 毎日新聞、東京新聞などが伝えていた「沖縄の小学校への嫌がらせ」は本当にひどいものです。
 12月13日校庭に落ちた米軍機の窓のすぐ近くにいた子どもたちや先生方は肝を冷やしたことでしょう。幸いけがはなかったもののあと10メートルもずれていたら大惨事になるところでした。子どもたちや先生方にはカウンセリングが必要と言うほどショックをあたえたようでした。保護者や県民、知事が怒るのは当然です。

 本土の私たちは、日本の安全のためと米軍基地の70%も沖縄に置きながら、このような事故や女性の被害などに鈍感になってしまっている現状があります。私なども何かあると気づくという面があります。下記のように連続して起きている事故に沖縄の人々の心配と怒りは想像に余りあります。神奈川の厚木基地から少し離れているここでは、週に何回か上空をジエット機が凄い轟音で飛んでさえも耳を抑えたり、テレビが聞こえないと騒ぐのに、日に何度も低空で飛ぶのですから。

 こんな被害にあっているのは沖縄の人々であり、今回は前回の保育園への落下物に続いて小学校であり、子どもたちが被害者です。
 登下校や校庭に遊んでいても、校舎内で勉強していてもヘリコプターや飛行機が飛んでくるたびに騒音だけではなく、墜落や落下物にまで気をとられざるを得ない毎日が続くのですからたまったものではありません。「原因究明がされるまで飛行をしないで!」と言う要望を無視して、一夜明けてすぐ飛行再開で爆音はすさまじいというのです。

 アメリカ本土ではありえない住宅密集地を飛ぶという飛行訓練のあり方は、日本人をどう思っているかが分かるというものです。日本だからいい、沖縄県だからいいという差別の意識がアメリカ本土とは違う訓練の在り方になっているのでしょう。アメリカへの抗議、軟弱な日本政府への抗議こそが必要と思います。

 所が、その学校へ嫌がらせの電話などが相次いでいるというのです。「文句を言うな」「学校が後からできたのだから文句言うな」「やらせだ」などの内容と言います。こんなに荒んだ雰囲気になってしまっている!と思ったのですが、それが本土かららしいと知るといっそう情けなく悲しい思いです。
 嫌がらせの電話をする人の知識や、アメリカには従えとでもいうような卑屈な発想には日本人として情けない思いです。

 今回もアメリカや安倍政権など強いものには卑屈で、被害者や弱者には強く出るという差別的な言動やヘイトスピーチの典型なのではと思います。
 
 知識の面では、米軍による沖縄占領が銃剣によってなされ、住民は拘束され学校や住いを追いやられて仕方がなく基地周辺にすまざるを得なかったという歴史を知っているだけでも「学校が後からできたのに」などとは言えないはずです。
 また、アメリカ本土での訓練の在り方と違うことが分かっていれば、電話の発言がいかに間違った卑屈なものかは分かるはずです。
 真に日本を大事に思うならば人々の生活を脅かすようなアメリカにこそ電話してほしいものです。
 意図的なデマや中傷をながすのは独裁者の手法と言いますが、安倍政権が長期になり、より強権的になって反論を許さないとか、差別などが一層進む面があるのではないでしょうか。
 また、ネットが大きな比重を占めはじめる中、トランプ大統領の手法をはじめ日本国内でも気をつけないとデマや中傷で世論が動かされる危険がますます増しているようです。
 
 
 中傷の背景に何があるのかについて、毎日新聞では次のように伝えています。

 《沖縄国際大の佐藤学教授(政治学)は「基地集中を中国の脅威で正当化する誤った正義感がある。一度デマが広がると、事実を提示しても届かない」と話す。ジャーナリストの江川紹子氏も「政権に一体感を覚える人には、飛行反対は現政権にたてつく行為と映るのだろう」と指摘する。
 2013年、東京・銀座でのオスプレイ反対デモは「非国民」との罵声を浴び、昨年には沖縄県東村でヘリパッド移設に反対する住民に大阪府警の機動隊員が「土人」と言い放った。差別問題に詳しいジャーナリストの安田浩一氏は「沖縄が悪質なデマ、『沖縄ヘイト』の標的になっている。それを日本社会全体の問題として議論すべきだ」と語った。》
                   資 料
 2000年以降に沖縄県内で発生した米軍機が絡む主な事故
【04年8月】宜野湾市の沖縄国際大に大型ヘリが墜落して炎上、乗員3人が負傷
【08年10月】名護市の畑に嘉手納基地の軽飛行機が墜落、乗員2人が重軽傷
【13年8月】米軍キャンプ・ハンセン内でヘリが墜落。乗員1人死亡
【14年12月】離陸直後の嘉手納基地所属の戦闘機からパネルがはがれて落下。基地内で回 収
【15年8月】うるま市の沖合でヘリが墜落、乗員らがけが
【16年12月】名護市の沿岸でオスプレイが不時着、乗員2人が負傷
【17年10月】大型輸送ヘリが飛行中に出火。東村の民有地に不時着した後、大破し炎上
【17年11月】嘉手納基地に暫定配備されたステルス戦闘機F35Aのパネルの一部がなく なっているのが見つかる。飛行中に落としたとみられる
【17年12月】普天間飛行場に近接する宜野湾市内の保育園の屋根で、米軍機の部品とみら れる円筒状の物体が発見される。(米軍は飛行中の落下物ではないと否定)
                          2017年12月13毎日新聞


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