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そうか、このようにやる人が出世するのか!=佐川財務局長(元)のこと

2017年07月25日 | 政治・社会
 森友学園問題で国有地の払い下げで消えた8億円税金の件では、当時の佐川理財局長が徹底的に官邸によりそい、資料はないと云い続けたために真相は明らかにされませんでした。官邸にとって大きな功績を上げた人物ということになります。その功績に報いたのか、彼は国税局長官になったのです。

 国民の税金を8億円も大盤振る舞いして、その証拠を一切破棄したということで押し通した人物が、今度は税金を集める国税局の長官になるという異常な人事です。
 その人事を仕切っているのが内閣府にある人事局長。安倍首相は官邸が官僚の人事を一手に握る仕組みに変えてしまったので、官僚を意のままに人事で動かせるようにしたといわれます。今度の人事はまさに、官邸に都合の良い働きをした人はこの通り出世の道が開けますよというわかりやすい例でしょうか。麻生財務大臣は「丁寧に説明してきた。適材適所だ。」といいました。まさに官邸にとっての「適材適所」でしょう。
 
 これには、ふだん細かな資料を要求される納税者の怒りの声や、かつて税務署に勤めていた方などからも厳しい批判が上がっています。

 毎日新聞では7月11日神戸市の納税者(61歳)が「拝啓 国税庁長官様 私も納税者の一人です。税務調査の際に『関係書類は紛失しましたが、適切に処理しているので経費の計上を認めてください』と申し上げる場合もあります・・・・。国会で何の証拠も示さずに自らの主張を押し通されたのですから、このお願いはよく理解していただけると思います。」などと皮肉交じりの投書が載りました。

 10日の朝日新聞には「新長官で納税に理解得られるか」というタイトルで30年間税務署に勤めていたという方(現在税理士)が証明のための資料や記録は保存するのが当然であり、新長官の言動は税務行政の信頼を得られるようなものではないという趣旨の投稿がありました。

 このような職務上の問題からの指摘は当然ですが、一般の庶民の感覚では、「このように上司にごまをすると、出世ができるんだよ」という見本を見ているようです。
 
 今国会では元首相秘書官だった官僚が今治市の役人と会ったはずだがと問われ、「記憶にない」ということをしきりに言っています。この人は7年前のことは覚えているのに、1,2年前のことは記憶にないと。この人も佐川局長から学んだか?

 大方の偉い人はこのようにして決まっていくということや、国税のトップがこのような人物だということを覚えておきましょう。それにしても、子どもにはどう知らせるといいのでしょうか。


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