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えっ、墓友? 入棺体験? -驚きの俳優座公演をみる 

2014年05月25日 | 日記・思い出
 過日、友人に誘われて久しぶりに演劇を見ました。
俳優座と紀伊国屋提携公演でそのタイトルは「七人の墓友」!
そのタイトルにどきどきする思いで受け付けを済ますと、入り口に本物のお棺が置いてあるではないですか。傍らで劇団員が、「中に入って記念写真をとってみませんか。」と呼びかけています。これにはまずびっくり。さすがに私がいた時には誰も入ってみる勇気のある人はいませんでしたがみな興味津々という所でした。

 そういえば来ていた人の多くは私を含め人生の後編に生きている人たちでした。これでは、いやが上にも演劇への興味が湧いてきます。満席の一角を友人とその友人9人とが占め、おしゃべりしながら待ちます。

 劇では始めに仲のいい人間関係で推移しましたが、やがて雑誌編集者の娘を中心に、その家族や友人たちが普通の生活をしている中にさまざまな課題を抱えていることが分かってきます。
 この課題を抱えた登場人物たちの中でも、定年退職を迎える夫婦や、熟年の独身の男女などを中心にこれからの生き方というより、これから死後の墓をどうするかという深刻な問題がユーモラスに展開されます。

 「あなたとは一緒の墓に入りたくない」という人や、いつもカフェーに寄り集まっているともだち7人が、「墓友」として樹木葬をしたいということなど、家に縛られない新しい墓のあり方など、実に現代的なテーマを笑いと涙の中に提起してくれた作品でした。

 わが身にもつまされる話でした。墓を建てたって子どもたちはそれぞれ遠くに独立しているし、それにそもそも墓石って必要?という考えも。少子化、核家族の時代のこんな現状ですから、田舎の墓地さえも後継者がいなくて都会に転居?している現状が多いと過日放送していました。
 見終わった後も、タイムリーだったねとか、今度樹木葬の紹介してとか、気軽言える雰囲気でした。だって、いつかは誰もが、確実に、100%、間違いなく、死ぬんですからね。

 帰りも入棺体験を呼びかけていましたがさすがにその気にはなれませんでした。こういう体験?は一回だけでいいですね!

 なお、この演劇はすでに終了していますが、作=鈴木聡 演出=佐藤徹也で俳優座70周年記念公演でした。俳優座は東山千栄子氏や千田是也氏などが創設メンバー。友人は以前から観劇し続けているようです。感謝!


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