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2013年02月27日 | 日記・思い出
 2006年日本で公開された103分の映画です。1986年のチルノブイリの翌年ドイツで発表されたベストセラー小説の完全映画化ということでした。

 ドイツの都市近郊で原発事故が起こり、女子高校生のハンナと、男子の転校生エルマーを中心に必死の避難の様子や人々のパニックになった様子などが描かれています。
 逃げる途中で弟ウリ―がなくなったり、パニックに陥った市民が暴徒のようになったりする様はあのチルノブイリの原発事故の様子が生々しいだけに迫真に思えます。
主人公たちが原爆症になりさまざまな症状に苦しめられる様子は原爆で広島長崎の人々が味わったこととも重なります。
 この映画は、情報を知らされても事故が起これば放射能が降ってくるのだから、どうしようもない、それほど原発事故は恐ろしいものだということも伝えています。
 しかし日本では、その情報さえ教えられることもなかったのでした。2011年3月11日の福島原発の事故で人々が、政府が知っていたのに風向きも教えられなくて一番ひどいところへ逃げたことが後でわかりました。
 チルノブイリの事故後、小説や20年後に映画化されて人々に原発事故の恐ろしさがよく伝わっていて、さらに福島原発の事故によりドイツの人々が脱原発をめざすようになったことが想像できます。


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