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この歴史上の人物を習いましたか?

2013年10月22日 | 日記・思い出
阿弖流為、今ではアテルイと入力するとたちまちこの漢字がヒットする。
この人物が分かる人は、教科書で習った比較的若い人か、歴史に詳しい年配者ではないでしょうか。
あなたはどうでしたか?

 この人物は私が中学・高校の頃は教えられませんでした。
 初めてこの名前を知ったのは、教職についてからで、東北大学の高橋富雄氏の著書を通して、次いで、わらび座の演劇「アテルイ」、NHKのドラマ「アテルイ」でした。
アテルイは古代東北の英雄として記憶されるべき人物ということで、人物そのものについての詳しいことは省略します。
 過日、このドラマの人物像についての論議(NHKのEテレ)の録画を見直しました。
 
 このアテルイは今でこそ、コラム扱いとはいえ教科書にも載り、知られるようになりましたが、長い間、この名前を言うのもタブー視されていたといいます。
中央政府に逆らった反逆者として、当の東北でもそうであったというから、私が中・高で習わなかったのにはこんな理由もあったし、先生自身も知らなかったのかもしれません。
 だから東北にいながら、桓武天皇が坂上田村麻呂を蝦夷征服の将軍として派遣し、多賀城や胆沢城を築いたことは知っていてもその相手については関心も持たなかったのは多くの生徒たちに共通のことだったのでしょう。
 征服の仕方は「東国を制するには東国の人をもってさせよ」と、征討軍は東海・東山・阪東から徴発されていたが、その軍勢は歩騎五万余人であったといいます。みちのく征伐は、つねにこのような、同じ東国諸国民の負担においてなされていたといいます。
 時の権力者のことは歴史上の人物として必死になって覚えてきたのでしたが、長い間アテルイを知らなかったという不覚!
 
 歴史をいつも時の権力者の立場で論じる中央史観というか、教科書でならう歴史はそうなりがちであり、朝廷や幕府のあった場所と権力者の立場から歴史を見る立場が支配的ですから、時には視点を変えてみることも必要ですね。
 テレビの世界でも今放送されている「八重の桜」で、初めて今までの坂本竜馬像や薩長のとらえ方が違った角度から描かれ始めたのではないでしょうか。
 近代以後も安い労働力として期待され、今また東京電力の福島原発に見られるように都会の人々のために尽くさせられる構図は時代が変わっても同じだと思わざるを得ません。 
 地方の時代とか、地方自治だとかの掛け声はあるのですが・・・・。
 あの基地だらけにされて日々危険と騒音にさらされている沖縄の人々はもっともっと声を上げたいでしょうね。
 かく言う私もいまは、出身は東北で訛りや考え方の一部にその尻尾を付けているとはいえ、神奈川という都会の環境で便利さを享受しているという現実も自覚しつつ・・・。
 皆さんの地方の歴史上の人物は?


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2 コメント

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歴史は楽しい (ナマケモノ)
2013-10-25 20:30:40
私もNHKドラマで「アテルイ」を知りました。最近、今まで埋もれていた人たちに光が当たるようになり、新しい発見がありますね。物事は一方的に見ると偏ることがあり、疑うことも大切だな、と。
高校のとき、歴史の先生が授業を脱線していろんな話をしてくれたものです。それが楽しみだったし、テストにも脱線内容がよく出題されたんですよ!
ふと、郷里の河越重頼という武将が頼朝に仕え、娘の京姫は義経の正室となり平泉で亡くなった話を思い出しました。
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それぞれの歴史 (マーちゃん)
2013-10-26 22:59:53
それぞれの地方にある歴史をもっとたいせつにしたい。それが今につながる人々を粗末にしないことにもなるんじゃないかなと。
。マケモノさんありがとう。それにしてもおもしろいペンネームです。ナマケモノってどんないきものか今度調べてみようっと。
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