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健康教育としての禁煙教育=喫煙率6割の時代の健康教育から②

2021年02月13日 | 教育
4.授業から(資料をもとに話し合い、記述など)
(1)直接喫煙の害
 ・成年も未成年もともに有害であること。肺がんやその他の病気との関わり。
 ・たばこの煙の種類と煙に含まれる有毒成分(ニコチン・タール、カドミウム、アンモニア、一酸化炭素など50種類もの毒)
 ・ニコチンは、麻薬と同じように、神経がマヒされてやめられなくなる働き。タールは血管を詰まらせたりがんができやすくなっ 
  たりする。
 ・主流煙と副流煙を比べると、後者の方が多くの害があること。
 ・実験結果を調べる(ムラキツユクサの花弁が枯れ、ミミズ、テントウムシなどが死ぬ)

(2)間接喫煙の害と周囲の環境
 ①実験=タバコを吸って4,5回はくとガーセが黄ばむ。タールの存在がわかった。
 ②写真で見る肺=吸っている人と吸わない人の胚の内部
 ③家族の喫煙と病気=家族の実例を話し合うと、外で吸ってくれるようになった、ベランダで吸っている、言うと怒る、換気扇の
 下で吸っているなど。タバコをやめた人の話。
 ④身の回りのタバコ
 ・タバコを吸わせようとする宣伝=TVでかっこいい人が吸って見せている。
 ・自動販売機がたくさんある。
 ・外国の例=外国に行ったことのあるこの話で「自販機や宣伝はない」ということ。
 ・外国では「タバコを吸うと病気になります。それでもよい人はどうぞ。」書いてある例。
  アメリカではホワイトハウスが禁煙になったという話。
 ・身の周りでは、JRの禁煙車や、終日禁煙駅、喫煙コーナーなど少しずつ変わってきている例を出し合う。

⑤禁煙コマーシャルを作ろう
  *タバコ会社のコマーシャルに対抗して禁煙コマーシャルをつくろうと提案。その例。
・一本また一本病気のもと。
・吸う前に他人の迷惑を考えよう。
・あなたの一本、私には二本(副流煙は二倍に作用)
・自分よりも他人のほうが吸ってるタバコ
・いま、ニコチンがあなたの肺をおそってる
これらのコマーシャルを発表しあいました。
⑥感想の作成と発表
・喘息の子や、煙に匂いが嫌だったことなどを詳しく書き、家族で話し合うなどと書く子もゐて、6年生らしい学びをしてくれていま 
 した。
⑦授業を終わって
・タイムリーな指導が必要  ・親や教師の協力の必要 
・当時の喫煙社会から見ると、今日は大きな進歩です。それでもなかなかやめられないのは、タバコの持っている毒性です。また、 
 まだタバコの収入を当てにする経済構図をなくしたり、ガンや病気のリスクを広める活動が必要とされます。
 このタバコのように、現代的な課題にそれぞれの分野で取り組むことは必要とされることでしょう。


5.資料等
・5月31日は「世界禁煙デー」国連のWHOは「タバコを個人の趣味嗜好ではなく、社会全体の健康にかかわる公衆衛生の問題」とし
 ていた。
・参考文献
 「タバコは全身病」(少年写真新聞社) 「タバコはなぜやめられないか」「嫌煙権」(ともに岩波新書)




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