TPPは多くの問題点があるのに、責任者だった甘利大臣は賄賂疑惑などによって辞任し、安倍政権もその問題点は関係国間の「秘密事項」として国民には知らせようとしません。締結され発効してしまってからでは遅すぎるのに、国民の健康・財産などに関わることも秘密です。
甘利大臣の不正から、彼が関わっていたTPPそのものの問題点を健康問題から考えてみました。
TPPでは、アメリカの農産物の日本への輸出などが一番に言われますし、アメリカが日本の社会保険制度や貯金、医療、医薬品などをターゲットにしている事は次第に見えてきました。だから、TPPを第二の開国で「日本をアメリカに売り渡すのか」などということも言われます。
しかし中には「農業じゃないから関係ない」「コメなど安くなるんだから輸入すればいい」など目の前の利益をみて賛成する人がいます。果たしてそうでしょうか。特に農産物などの輸入について考えると、「安いからいい。」だけでいいのでしょうか。前に安い中国産の農産物に危険な農薬という話や非衛生的な加工食品のことが話題になりました。
TPP締結で今以上にどっと入ってくると思われるアメリカからの輸入食品には問題はないのでしょうか。最近では牛のBSE(狂牛病)は話題になりました。私は科学的なことはよく分かりませんが、遺伝子組み換え食品については注意しています。
それは、昔と違って、子どもたちに「なぜアトピーなどの皮膚疾患が多いのだろう」「なぜさまざまな問題行動が多くなっているのだろう」等々の素朴な疑問からです。それを考えているうちに、食品が原因しているのではないかと思いはじめました。社会の複雑さと変化のスピードも速いのでは複合的ではあるでしょうが。
ふだんの買い物では、とりあえず遺伝子組み換え商品はなるべく避けて買っています。私は納豆や豆腐だいすき人間ですが、その原料になる大豆は日本の表示では「遺伝子組み換えでない」などと表示されますからそれを目安に。
そのことにかかわることで、次のようなニュースがありました。
「米バーモント州で、遺伝子組み換え食品の表示が2016年に義務化される法案が可決されたところ、食品表示の義務化に反対するモンサント社は、これに対して猛反発!バーモント州を相手に訴訟を起こしました。
スターバックスは、このモンサント社を支援すると発表しました。」 これはなにを意味しているのでしょうか。
ヨーロッパでは「遺伝子組み換え食品」は厳しく規制してほとんど生産されていませんし、食卓に上らせないようにしているそうです。日本でもいくつかの品目については当たり前の「遺伝子組み換え食品」表示の法的な規制がアメリカではないということ。
そして規制すると訴訟をおこされるということです。
TPP締結後は、日本の国民の健康保護のための規制策は違反として訴えられる可能性があります。実際にこのヨーロッパの規制が厳しいとアメリカはWTO(国際貿易機構)に提訴しているそうです。
ネットや本で調べているうちに次のようなことが分かりました。
1.遺伝子組み換え商品はなぜ生まれるのでしょうか。
遺伝子組換え作物のほぼ100%は、生産コストを下げて利益率を上げるために行われていると言います。これについて、奈良の中野クリニックの医師や、生協関係者は次のように言います。
「現在全世界で作付けされている遺伝子組換えダイズは、アメリカのモンサント社の除草剤耐性ダイズ1品目です。もともと、モンサント社はラウンドアップという除草剤の会社で、ラウンドアップは無差別に全ての植物を根の先までみごとに根こそぎ枯らしてしまう強力な除草剤です。このラウンドアップ生産工場の排水溝から見つかった除草剤耐性微生物の遺伝子を組み込んだのが除草剤耐性ダイズです。その耕法は、まずラウンドアップで農地の全ての雑草を根こそぎ枯らしてしまいます。次に耐性ダイズの種子を撒き、途中でもう一度ラウンドアップで除草します。手間はかからない耕法です。
しかも世界中で作付けされている遺伝子組換えダイズの種子はモンサント社からしか購入できず、自家栽培(自分で種子をとること)は特許権の侵害になります。」
私は根こそぎ枯らしてしまう「ラウンドアップ」はさすがに使っていませんが、時折、駐車場などで雑草がそれこそ根こそぎ枯れているのを見ますね。除草剤メーカーがつくる遺伝子組み換え大豆!というだけで偏見を持ってはいけませんと言われそうですが・・・驚きです。
2.日本の遺伝子組み換え食品
日本で承認され、流通している遺伝子組換え作物は、ダイズ、トウモロコシ、ナタネ、ジャガイモ、綿、てん菜、アルファルファの7品目です。これは世界的にも同じで、これらの作付け面積は日本全土の約1.8倍で、米国(ダイズ・トウモロコシ)、アルゼンチン(ダイズ)、カナダ(ナタネ)、ブラジル(ダイズ)、中国(綿)が主な生産国です。
数年前の統計では、米国の80%が遺伝子組換えダイズと推定され、日本のダイズ自給率は約5%で、日本の輸入ダイズの約75%は米国産です。計算上日本で使用されているダイズの約60%が遺伝子組換えというのです。
いま世界中で一番遺伝子組換え作物を多く食べているのは日本人だといいます。
3.遺伝子組み換え農業が作り出す問題は?
私が素朴に疑問に思っていることから、考えたことが杞憂ではないかもしれないのです。ですが、水俣病などでも因果関係などが難しかったように、そして福島の原発事故による放射能と甲状腺疾患の因果関係がを即提示されないように直接の因果関係の証明には時間がかかるようです。
•健康に悪影響を与える可能性が高い。
→ アレルギー疾患、がんなどの発生率が高い、免疫力が低下するなどと指摘されています。
•自然環境を破壊する。
→ 遺伝子組み換え種子によって生まれる野菜などが自然のものと受粉して異品種が生まれている。
•有機農業、従来型農業と共存できない。
→ 巨大会社が市場をにぎるために、有機農業市場などが制約を受ける。
•民主主義と共存できない(社会を壊す)。
→ 巨大企業が種子を独占したり、政治に働きかけ独占的に利益をうむ。また、その問題点を指摘すると圧力を加える。国民の「遺伝 子組み換え食品の危険性」について知ることが制限される。
・世界を養えない、持続可能ではない。
→ 以上のことを考えると世界を養えなえないし将来にわたって持続可能なものではない。
*TPP問題から、派生した問題ですが、このように健康問題も日本の基準ではなく、アメリカの基準によって左右されるという理不尽なこ とがまかり通るのがTPPの先に見えることだとわかりました。まさに国内の法律による基準も訴えられ外圧によって変えるということに なりかねない(今韓国ではそれが進んでいます)ものでした。
*次のように「甘利議員のしたことは?」という告発者の宮里弁護士の話があるそうなので行って聞いて見ようと思っています。
6月11日 18時30分 大和市・イコーザビル2階ホール (小田急高座渋谷西口1分)関心ある方はどうぞ。無料です。
甘利大臣の不正から、彼が関わっていたTPPそのものの問題点を健康問題から考えてみました。
TPPでは、アメリカの農産物の日本への輸出などが一番に言われますし、アメリカが日本の社会保険制度や貯金、医療、医薬品などをターゲットにしている事は次第に見えてきました。だから、TPPを第二の開国で「日本をアメリカに売り渡すのか」などということも言われます。
しかし中には「農業じゃないから関係ない」「コメなど安くなるんだから輸入すればいい」など目の前の利益をみて賛成する人がいます。果たしてそうでしょうか。特に農産物などの輸入について考えると、「安いからいい。」だけでいいのでしょうか。前に安い中国産の農産物に危険な農薬という話や非衛生的な加工食品のことが話題になりました。
TPP締結で今以上にどっと入ってくると思われるアメリカからの輸入食品には問題はないのでしょうか。最近では牛のBSE(狂牛病)は話題になりました。私は科学的なことはよく分かりませんが、遺伝子組み換え食品については注意しています。
それは、昔と違って、子どもたちに「なぜアトピーなどの皮膚疾患が多いのだろう」「なぜさまざまな問題行動が多くなっているのだろう」等々の素朴な疑問からです。それを考えているうちに、食品が原因しているのではないかと思いはじめました。社会の複雑さと変化のスピードも速いのでは複合的ではあるでしょうが。
ふだんの買い物では、とりあえず遺伝子組み換え商品はなるべく避けて買っています。私は納豆や豆腐だいすき人間ですが、その原料になる大豆は日本の表示では「遺伝子組み換えでない」などと表示されますからそれを目安に。
そのことにかかわることで、次のようなニュースがありました。
「米バーモント州で、遺伝子組み換え食品の表示が2016年に義務化される法案が可決されたところ、食品表示の義務化に反対するモンサント社は、これに対して猛反発!バーモント州を相手に訴訟を起こしました。
スターバックスは、このモンサント社を支援すると発表しました。」 これはなにを意味しているのでしょうか。
ヨーロッパでは「遺伝子組み換え食品」は厳しく規制してほとんど生産されていませんし、食卓に上らせないようにしているそうです。日本でもいくつかの品目については当たり前の「遺伝子組み換え食品」表示の法的な規制がアメリカではないということ。
そして規制すると訴訟をおこされるということです。
TPP締結後は、日本の国民の健康保護のための規制策は違反として訴えられる可能性があります。実際にこのヨーロッパの規制が厳しいとアメリカはWTO(国際貿易機構)に提訴しているそうです。
ネットや本で調べているうちに次のようなことが分かりました。
1.遺伝子組み換え商品はなぜ生まれるのでしょうか。
遺伝子組換え作物のほぼ100%は、生産コストを下げて利益率を上げるために行われていると言います。これについて、奈良の中野クリニックの医師や、生協関係者は次のように言います。
「現在全世界で作付けされている遺伝子組換えダイズは、アメリカのモンサント社の除草剤耐性ダイズ1品目です。もともと、モンサント社はラウンドアップという除草剤の会社で、ラウンドアップは無差別に全ての植物を根の先までみごとに根こそぎ枯らしてしまう強力な除草剤です。このラウンドアップ生産工場の排水溝から見つかった除草剤耐性微生物の遺伝子を組み込んだのが除草剤耐性ダイズです。その耕法は、まずラウンドアップで農地の全ての雑草を根こそぎ枯らしてしまいます。次に耐性ダイズの種子を撒き、途中でもう一度ラウンドアップで除草します。手間はかからない耕法です。
しかも世界中で作付けされている遺伝子組換えダイズの種子はモンサント社からしか購入できず、自家栽培(自分で種子をとること)は特許権の侵害になります。」
私は根こそぎ枯らしてしまう「ラウンドアップ」はさすがに使っていませんが、時折、駐車場などで雑草がそれこそ根こそぎ枯れているのを見ますね。除草剤メーカーがつくる遺伝子組み換え大豆!というだけで偏見を持ってはいけませんと言われそうですが・・・驚きです。
2.日本の遺伝子組み換え食品
日本で承認され、流通している遺伝子組換え作物は、ダイズ、トウモロコシ、ナタネ、ジャガイモ、綿、てん菜、アルファルファの7品目です。これは世界的にも同じで、これらの作付け面積は日本全土の約1.8倍で、米国(ダイズ・トウモロコシ)、アルゼンチン(ダイズ)、カナダ(ナタネ)、ブラジル(ダイズ)、中国(綿)が主な生産国です。
数年前の統計では、米国の80%が遺伝子組換えダイズと推定され、日本のダイズ自給率は約5%で、日本の輸入ダイズの約75%は米国産です。計算上日本で使用されているダイズの約60%が遺伝子組換えというのです。
いま世界中で一番遺伝子組換え作物を多く食べているのは日本人だといいます。
3.遺伝子組み換え農業が作り出す問題は?
私が素朴に疑問に思っていることから、考えたことが杞憂ではないかもしれないのです。ですが、水俣病などでも因果関係などが難しかったように、そして福島の原発事故による放射能と甲状腺疾患の因果関係がを即提示されないように直接の因果関係の証明には時間がかかるようです。
•健康に悪影響を与える可能性が高い。
→ アレルギー疾患、がんなどの発生率が高い、免疫力が低下するなどと指摘されています。
•自然環境を破壊する。
→ 遺伝子組み換え種子によって生まれる野菜などが自然のものと受粉して異品種が生まれている。
•有機農業、従来型農業と共存できない。
→ 巨大会社が市場をにぎるために、有機農業市場などが制約を受ける。
•民主主義と共存できない(社会を壊す)。
→ 巨大企業が種子を独占したり、政治に働きかけ独占的に利益をうむ。また、その問題点を指摘すると圧力を加える。国民の「遺伝 子組み換え食品の危険性」について知ることが制限される。
・世界を養えない、持続可能ではない。
→ 以上のことを考えると世界を養えなえないし将来にわたって持続可能なものではない。
*TPP問題から、派生した問題ですが、このように健康問題も日本の基準ではなく、アメリカの基準によって左右されるという理不尽なこ とがまかり通るのがTPPの先に見えることだとわかりました。まさに国内の法律による基準も訴えられ外圧によって変えるということに なりかねない(今韓国ではそれが進んでいます)ものでした。
*次のように「甘利議員のしたことは?」という告発者の宮里弁護士の話があるそうなので行って聞いて見ようと思っています。
6月11日 18時30分 大和市・イコーザビル2階ホール (小田急高座渋谷西口1分)関心ある方はどうぞ。無料です。
アメリカという国は儲かりさえすれば何でもやる国と思います。国民の命を守ると言う安倍政権。アメリカに対しては何も言わない。
沖縄の米国人による殺人事件についても同様。地位協定の見直しなくして改善は望めない。