11年前の子ども向けの本を改めて読み返しました。本は「戦争のつくりかた」(マガジンハウス2004年発行 文はりぼん・ぷろじえくと 絵は井上ヤスミチ氏)
英語訳もついていて、タイトルは分かりやすく、What Happens Before War?となっています。
つまり、「戦争が始まる前にはどんなことがおきるの?」ということで、戦争が突然始まるのではなくていろいろな兆候があるということを示唆しています。
この本が作成されたのは11年前。小泉内閣が有事立法を通し、イラク特措法、自衛隊法改正など次々と戦争の準備のすすめられている時でした。その後イラクへの自衛隊派遣、アフガン戦争での米軍への給油補給などを進めることになる折です。
弁護士はじめ20数名のプロジエクトで作成された本で、私もすぐ購入し子どもたちに自由に読ませていました。
11年後の今、この本に書かれたことが一層現実になっています!
この本では最初に「あなたは戦争がどういうものか、知っていますか?」と問いかけます。
誰かから聞いたり、TVで見たりしているでしょうとたずね、「私たちの国は60年前戦争をしないと決めました。」と知らせます。
「でも、国のしくみやきまりをすこしずつ変えていけば、戦争しないと決めた国も戦争できる国になります。」とし、その間次のようなことがおこるとわかりやすい言葉で列挙します。
(「 」内の言葉はこの本の文。 ⇒以下の青は本が書かれて後のことで私が記録)
①「国を守るだけだった自衛隊が武器を持ってよその国に出かけるようになります。」
・「世界の平和を守るため、戦争で困っている人々を助けるためと言って。」
⇒アフガン戦争での給油もそうでした。今度も平和という言葉で戦争法で目指しているもの。
・「せめられそうだと思ったら、先にこっちからせめるとも言うようになります。」
⇒武器使用の原則をゆるめて自衛のために良いというようになった。
②「戦争のことは、ほんの何人かの政府の人たちで決めていいという決まりを作ります。」
「ほかのひとには、『戦争することにしたよ。』と言います。時間がなければあとで。
⇒国会の論議もなく安倍自公政権は集団自衛権行使容認を「閣議決定」しました。理由も先に書いてある通りです。多くの国民が反対のデモなどで意思表示をしているのに、無視して、国会で自公で強行採決し戦争法案を決めました。
③「政府が、戦争するとか、戦争するかもしれない、と決めると、テレビやラジオや新聞は、政府が発表した通りのことを言うようになります。政府に都合の悪いことは言わないという決まりも作ります。」
⇒NHKのニュースを見れば歴然とします。また、そうさせるために民放各局への圧力もかけています。そうすると、言わないという決まりはなくても、「自主規制」というマスコミには得意技があります。特に日本人にはそうなってしまう傾向があるような気がします。
④「学校では、いい国民はなにをしなければならないかをおそわります。」
⇒これも、その通りに進んでいます。先の戦争は「侵略ではないアジアの解放のためだ。」などという本などが検定を通り、神奈川県下では横浜や藤沢などで使われています。また、道徳も教科として扱い児童・生徒の心まで評価の対象にしようとしています。これでは戦前の修身と同じようになります。
教える教師についても、採用時の面接や研修によってこのようなことに従うような教師が採用されるようにし、政策に従順であるよう求められるようになって来ました。それを実現させる教育委員会も改組され、首長の下に置かれるようになりました。戦前は、お国のために役立つ子どもにと「少国民」として訓練させられたのでしたが・・・。 (以下⑤からは次回)
英語訳もついていて、タイトルは分かりやすく、What Happens Before War?となっています。
つまり、「戦争が始まる前にはどんなことがおきるの?」ということで、戦争が突然始まるのではなくていろいろな兆候があるということを示唆しています。
この本が作成されたのは11年前。小泉内閣が有事立法を通し、イラク特措法、自衛隊法改正など次々と戦争の準備のすすめられている時でした。その後イラクへの自衛隊派遣、アフガン戦争での米軍への給油補給などを進めることになる折です。
弁護士はじめ20数名のプロジエクトで作成された本で、私もすぐ購入し子どもたちに自由に読ませていました。
11年後の今、この本に書かれたことが一層現実になっています!
この本では最初に「あなたは戦争がどういうものか、知っていますか?」と問いかけます。
誰かから聞いたり、TVで見たりしているでしょうとたずね、「私たちの国は60年前戦争をしないと決めました。」と知らせます。
「でも、国のしくみやきまりをすこしずつ変えていけば、戦争しないと決めた国も戦争できる国になります。」とし、その間次のようなことがおこるとわかりやすい言葉で列挙します。
(「 」内の言葉はこの本の文。 ⇒以下の青は本が書かれて後のことで私が記録)
①「国を守るだけだった自衛隊が武器を持ってよその国に出かけるようになります。」
・「世界の平和を守るため、戦争で困っている人々を助けるためと言って。」
⇒アフガン戦争での給油もそうでした。今度も平和という言葉で戦争法で目指しているもの。
・「せめられそうだと思ったら、先にこっちからせめるとも言うようになります。」
⇒武器使用の原則をゆるめて自衛のために良いというようになった。
②「戦争のことは、ほんの何人かの政府の人たちで決めていいという決まりを作ります。」
「ほかのひとには、『戦争することにしたよ。』と言います。時間がなければあとで。
⇒国会の論議もなく安倍自公政権は集団自衛権行使容認を「閣議決定」しました。理由も先に書いてある通りです。多くの国民が反対のデモなどで意思表示をしているのに、無視して、国会で自公で強行採決し戦争法案を決めました。
③「政府が、戦争するとか、戦争するかもしれない、と決めると、テレビやラジオや新聞は、政府が発表した通りのことを言うようになります。政府に都合の悪いことは言わないという決まりも作ります。」
⇒NHKのニュースを見れば歴然とします。また、そうさせるために民放各局への圧力もかけています。そうすると、言わないという決まりはなくても、「自主規制」というマスコミには得意技があります。特に日本人にはそうなってしまう傾向があるような気がします。
④「学校では、いい国民はなにをしなければならないかをおそわります。」
⇒これも、その通りに進んでいます。先の戦争は「侵略ではないアジアの解放のためだ。」などという本などが検定を通り、神奈川県下では横浜や藤沢などで使われています。また、道徳も教科として扱い児童・生徒の心まで評価の対象にしようとしています。これでは戦前の修身と同じようになります。
教える教師についても、採用時の面接や研修によってこのようなことに従うような教師が採用されるようにし、政策に従順であるよう求められるようになって来ました。それを実現させる教育委員会も改組され、首長の下に置かれるようになりました。戦前は、お国のために役立つ子どもにと「少国民」として訓練させられたのでしたが・・・。 (以下⑤からは次回)
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