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「赤木ファイル」ようやく開示へ・・・森友・文書改ざんのひどさ

2021年06月29日 | 政治・社会

 森友学園の文書改ざん事件で、財務省職員で亡くなった赤木さんの生前作成の「赤木ファイル」が開示されました。裁判所での遺族の雅子さんの追及で4年たってようやく開示されたものです。

 財務省はなかったとか、不明とかいろいろ言っていましたが、人がなくなっても権力者の犯罪を隠す組織の非情ぶりが改めて明らかになりました。

 500ページにも上る文書ですが、報道された内容からも佐川局長の「国会答弁に合わせて修正するよう」改ざんを何度も強制され、抗議したりする様子がわかります。一度決裁した文書を改ざんできないと、抵抗の果てに自殺に追い込まれてしまった赤木さんの無念の思いが伝わってきます。

 安倍政権下で、安倍首相、麻生財務相、菅官房長官などが再三の野党や遺族の要求にも耳を貸さず、存在すら明らかにせずに、裁判で仕方なく提出です。誰が佐川局長に指示したのか、局長からだれが指示されたのか、人名などは黒塗りのままです。

 この開示を受けても、麻生財務大臣は調査はすでに終わっているからと、再調査の気持ちもないようです。もっとも、雅子さんが言うように、改ざんと隠蔽の財務省の当事者である、麻生大臣が調べるというのもおかしな話です。いうなれば、犯罪者集団のトップが犯罪者を調べるような内部調査では真実は出るわけないでしょう。

 改めて、国家権力者の犯罪と、それを隠蔽する体質は、赤木さんや雅子さんたちのような粘り強い努力があって初めて明らかにされて国民の前に明らかになるのだという事がわかります。

 当時官房長官の菅首相も大きな責任があるのに知らん顔ですが、「日本学術会議の任命拒否問題」や、その理由の開示請求にも応じない所など、安倍首相とは違うキャラクターながら、権力を背景に事実を隠ぺいする体質は同じく継承しているのですね。

 このように安倍政権や菅政権によって、国民を欺く改ざんや隠ぺいが続いていますが、それを許すような国民性なのか、と思ってしまいます。

汚職や隠ぺい体質の「議員には、それにふさわしい国民」とか言われますが、選ぶ国民の問題でもあるのですね。裁判の行方をしっかり見ていきましょう。

 資料=財務省の決裁文書改ざん問題(WEB・毎日)

 森友学園との国有地取引を巡り、財務省と近畿財務局は組織ぐるみで関連の決裁文書の改ざんを繰り返した。同省の調査報告書によると、安倍晋三首相(当時)が2017年2月、「(取引に)関与していれば首相も国会議員も辞める」と国会で答弁。妻昭恵氏らの名前が書かれた売却の決裁文書について、佐川宣寿理財局長(当時)が外に出すべきではないと反応し、改ざんの方向性を決定付けたとされる。佐川氏を含む同省幹部ら38人が有印公文書変造容疑などで告発されたが、大阪地検は全員を不起訴処分にした。

 



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