ネイチャーゲーム&自然・趣味

ネイチャーゲームで知った自然。テニスやハーモニカ、ウォーキングなど遊びの世界。

ブラック企業

2013年05月18日 | 日記・思い出
 この前、国会討論会を聞いていたら、ブラック企業の存在が話題でした。それは、若者の新規採用者に対してむごいことを行う企業でした。
 どんなことをやるかというと、多めに採用して、ふるいにかけます。ふるいにかけるために、過大なノルマを与えたり、残業などをさせて過労になるまで働かせたりします。ここで、体力的にも精神的にも耐えられる者のみ残るという仕組みです。
 ひどいところは採用されて一年以内に5割の新規採用者がやめるといいます。いや、退職に追い込まれるといった方がいいかもしれません。始めから若者を使い捨てをすることを前提に多めに採用するという企業の倫理などは忘れてしまっている経営者が多くなっている現状を知りました。適度な利益に基づく社会貢献などということを実践するのは少数なのだと失望しました。
 
 もうけのためには将来のある若者を食い物にしても平気な企業が一流と言われるところでも多くなっているといいます。
 かつての会社は新規採用者に対しては、企業内教育を充実させ、一人でもやめないで企業のために貢献する社員を育てることが当たり前だったはずです。買い手市場だから後釜はいくらでもいるとばかりに、十分な教育もせずに、競争をさせてやめるのを待つという非人間的な経営者が多くなっているといいます。
 
 そういえば、労働者をやめさせるために、窓際に置いたり、仕事を与えない特別な部屋を設置したり、安い給料ですむように名ばかり店長を作るという話もありました。
 
 テレビなどの派手な宣伝の陰にこのような陰湿なブラック企業があることを知ると、製品を選ぶときにはこんな企業のものは買わないぞという気になります。できるならば、エコ商品を選ぶと同じ感覚で、そこで働く人間を大切にする企業の製品を求めようと思います。
 
 ひところ「絆」とか、「思いやりのある日本」などということが言われたが、権力を持つ政治家や日本のこんな企業には当てはまらないことを知らされました。
 
 ところで、このブログで東北大震災の折に、いち早く支援した企業の名にユニクロを見つけ賞賛しましたが、今ブラック企業にその名を見つけたのはなんということでしょう。店員の笑顔の陰にこのような陰湿な仕打ちをしている経営者がいたとは・・・・。数日前の「朝日新聞」にも詳しくブラック企業が特集されていました。ネットでも「ブラック企業」で検索できます。苦しんでいる人が多いのでしょう。

 ひるがえって、このような企業の横暴がまかり通るようになったのは、小泉政権下での規制緩和という名の労働者使い捨て政策ともいうべき、労働者派遣法など一連の労働者を犠牲にして企業の利益を優先にする政策の結果ですよね。緩和などと何かしら良いように思える政治用語には注意ですね。政治はまさに私たちの命も明日も左右するとつくづく思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿