高齢社会で、私もそうだが高齢者はテレビの前に座ることが多くなってきているようです。地域の89才の方が「最近、テレビがやかましくなってきた。」というのです。話してみると、「どこのチャンネルをひねっても、同じような芸能人がでてさわいでいる。」とのことでした。
私もそう思っていましたから、「最近はNHKもひどいね。芸能人出せばいいと思っているのか、次々と民放でやっているような人を呼んでいる。」などと話が弾みました。芸能番組で、漫才や落語を聞いたり、歌を聞いたりするのはするのは楽しみですが、ニュース番組などでもお笑いの雰囲気でやらなければならないとは、理解できません。何でもNHKと民放との相互乗り入れよろしく、協力し合っているようで、NHKは限りなく民放に近づいているようです。
今、日本の安保政策も大きく転換して、「新しい戦前が始まっている」と言われる中、報道番組をしっかりしないでおちゃらかしているような番組を見せ続けています。「バカにするな!」と言いたいのは私だけではないでしょう。視聴者のTV離れが言われるのももっともなことです。
ニュースや報道番組以外には、最近はドラマではなかなか良い作品があるのに残念です。ちなみに、最近良かったのは、リバーサルオーケストラ、ガラパゴス、イチケイのカラス、GET Readeyなどで、友人に知らせ合って見た番組です。非正規労働者の問題や、過疎地の医療問題、99パーセント有罪という異常な日本の刑事裁判の問題など社会問題や生き方を深刻さとユーモアをとりまぜて、楽しみさせながらも考えさせられる作品でした。
TV朝日のモーニングショーでは、玉川氏の失言をこれ幸いにとしてか、降板させて以来、殺人や盗賊などの事件ばかりをこれでもかと思うほど放送し、かつてのような政治についての論議はほとんどしなくなったので、同時刻の日テレなどにチャンネルを回します。あの発言の電通や政治権力の圧力がすごいのだと思わされ、オリンピックでの電通の談合事件などを詳しく追及するなどは望むべくもないのだろうと思ってしまう。NHKのニュースに至っては、これは政府の広報かと疑い、他の新聞や民放、WEBニュースなどで確認しています。
政治部関係の部署が劣化か、忖度の故か、私たち市民の立場ではなく政権などからニュースをもらって放送している事が日常になっているのではと思いませんか。生活者の問題意識を持った報道とはかけ離れてきていることが腹立たしく、これでいいのかという思いです。
こんな中、WEBの日刊スポーツに次のような記事を見つけました。
茂木健一郎氏“日本病”指摘、テレビ番組や教育バッサリ「『バカの壁』の気持ち悪さが支配」
日刊スポーツ新聞社 によるストーリー • 1 時間前
脳科学者の茂木健一郎氏(60)が21日、ツイッターを更新。テレビ番組や教育分野における“日本病”について指摘し、「日本国民はますますバカになる」と警鐘を鳴らした。
茂木氏は、自身が考える“日本病”についてツイートを連投。そのひとつとして、まず「日本のお笑いは精神年齢の設定が幼い。社会の問題について、大人としてメタ認知を提供するという気概もインテリジェンスもない」と切り込んだ。
さらに「地上波テレビのレベル設定が低すぎる。タレント、芸人、アナウンサー、そして制作側のかもしだす『バカの壁』の気持ち悪さが全体を支配している。ガチで本気な知性をぶつける番組が増えないと、日本国民はますますバカになる」と、テレビ番組についてもバッサリ。
そのほかにも「小学生の頃から『偏差値』などという空疎な基準に縛られての塾通いは異常である」「エンタメのレベルが低すぎる。学芸会のようなものをファンが母親が子どもを見るように応援しているから、世界から相手にされない」と、“日本病”について列挙。「日本をふたたび輝かせるためには、いつわりのやさしさはいらない。ダメ出しする厳しい愛がなければ、この国はいつまでも立ち直れない。いい加減にした方がいい」と、まとめた。
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