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籠り中の読書=「せかいのひとびと」ピ-ター・スピアー著・絵 松川真弓訳

2020年07月10日 | 本・文芸
 「せかいのひとびと」ピ-ター・スピアー著・絵 松川真弓訳  評論社2020 7 10


 オランダ生まれの著者ピ-ター・スピアーは絵も描いています。写真にあるように表紙の裏表全部にわくわくするような世界中の人々、千人?はいると思える人数を描いています。
 本の中表紙には、「汝自身を知れ、とはよく言うけど、こりゃうまくないね。“他の者達を知れ!”このほうが効きめはあるさ。」と、ギリシャの詩人の言葉を紹介しています。この本のテーマでもあるような気がします。
 そうです、よく自分のことだから一番知っているというけれども、実はそうではなく、他人を鏡にして分かるのが自分ということも言われます。
 世界中の人々がすべて違っているのですよね。すべてと言っても何が?素敵な表紙の絵からも想像できるのですが、顔、目、鼻、口、髪、体型、服装など目に見えるもの、心、好みなど目には見えないものも。

 心では、言葉、やさしい人・そうでない人、うれしいと笑う人・泣く人、宗教、などさまざまな人が紹介されています。
 好みでは、食べ物、趣味、スポーツ、音楽、仕事などを例に楽しくうなずかせてくれる絵と表現です。このような様々な人々がいるのが世界であると分からせてくれます。

 こんなに多様なんだという面と、反対にもし、皆同じ好みであったり、それが強制されたりしたらどう?と考えさせてくれるます。また、違うからと人を差別する人は、自分も他の人から見れば違うということに気が付かない人だと悟らせてくれます。
 こんな素敵な本には、伊勢原にある「良い本を広める会」でめぐりあい、購入したのですが、この本を使って2年生の子どもたちと「生活科」の授業で一緒に考えました。
 改めて自分の考え方を確かめさせられます。大人が読んでもたのしいのはもちろんですが、こんな時代ですから、親子、あるいはお孫さんと一緒にどうぞ。



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