千葉での停電、断水、携帯不通が5日間続く

　首都圏での停電が5日間も続くなんて！60万を超す所帯が数日。
　娘のいる君津市では停電によって次のようなことが起きています。9日午後には、携帯が途切れてしまいました。停電でなぜ携帯が切れるの？と思いましたが、中継点では電気が必要なんですね。とぎれとぎれの携帯から伝わってきたことから、水がないことが分かりとにかく水を送りました。その後、携帯が通じるところに移動していろいろわかりました。

・強風で、鶏舎の一部の屋根や大きな物置の屋根が飛んだ。その距離もなんと2，30メートルも！この屋根がある家の玄関さきに裏返しになって覆いかぶさっていました。夜だったから、人が出ていなくて死傷者が出なかったことが不幸中の幸いと思わなくちゃあと被害が大きいとはいえ考え直していました。

・鶏舎がある中、多くの水を使うのが途絶えてしまったので、家族総出でバケツリレーのようにして運んでいる。35度を超える中で扇風機で風通しを良くしたりするのができなくなって鶏がずいぶん死んでしまっている。

・ＴＶなどでの情報が入らなくて困った。他へ移動して携帯の充電を何とかできるようになったが、鶏卵などは毎日新鮮なものを各販売店におろしているのでこれができなくて大変な損害。幸い、早場米なので稲刈りは終わっていたのでこれは良かった。

・食事は、幸いガスで炊飯なので食べる方は何とかなるということでした。汗だくで片付けなどをしている中、風呂に入れない、蒸し暑くてろくろく眠れないということで一泊の我が家への避難ということでした。病院や介護施設についてはさらに困難があることは聞いていますがここでは身近な親戚の状況を。

　以上のような中で、東電はまたも「想定外」のような発言をしています。先には関西や北海道での教訓がありましたし、まるで、原発事故の折の発言と同じです。なんでも想定外にしてしまえば免罪のような姿勢には怒りを覚えます。
　
　鉄塔や電柱の倒壊は、基準の甘さが指摘されています。私は、電柱などのメンテナンスにかける費用がかなり低く抑えられて来ているということを問題にしたいと思います。関西や九州電力では関東よりはるかに台風が多いのにこのような長期の停電はないですね。
　原発事故以後、発送電の分離が行われているそうですが、この面でも政府はどう関わっているのでしょうか。こんな時こそ、自衛隊などの派遣をして急ぐべきでしょう。

　県や市役所はホームページで給水場所や充電場所を知らせているとＴＶで言っていましたが、停電で見られないというのになんというおざなりぶりでしょうか。こんな時には宣伝カーなどを回して直接知らせるべきだし、職員の派遣をすぐやるべきだったでしょう。もちろん一生懸命やっている現場の職員や東電の社員などには感謝感謝です。ようやく給水や充電施設が広がり始めました。

　ＴＶや新聞の報道などでは、組閣の報道などを何度も報道していますが、もっとしっかり被害を取材して報道するとともに、原因を追及すべきと思います。組閣が終わってようやく政府の取り組みの動きや、被害の大きさを伝え始めました。いったい何が一番重要なのでしょうか。
　後追いと現状追認報道が多いのは残念です。今、台風五日後の13日現在19万所帯が停電と・・・。