90万所帯の停電、断水中に組閣などをやっている場合か！

　千葉県で9日発生した停電の被害は広がっており、最大90万世帯に上りました。その最中の11日に安倍政権は組閣を行いました。県民90万所帯が停電、断水、家屋破壊などに苦しんでいる最中に、新大臣たちは燕尾服でひな壇に登り記念写真を撮ったりしていました。

　この組閣は、小泉進次郎氏の入閣を目玉にして、改憲をめざす強力布陣を張ったと言われます。首相の思惑通り、マスコミはすぐ芸能番組よろしく小泉氏に注目が集中して、彼も今までの立場を変えたかのように官邸で結婚発表をした挙句、安倍首相のもとでの大臣就任の抱負を語っていました。

　マスコミはすっかり政権党の御用番組のように、そして政治番組ではなく芸能番組の編成かのごとく、安倍政権の手のひらで番組作りをしているようです。

　・被災より組閣か？　
　90万所帯の被災の状況下で組閣などをしている事への批判は全く聞かれませんでした。これはマスコミや政治部記者の政権への忖度がきわまったということかと。これは国民の被災よりも組閣が重要なのだという政権とマスコミのメッセージですね。実際、組閣が終わってからようやく取り組みはじめました。

　・政治番組はスターをつくるショーか？　
　小泉氏を追っかけて取材したり、特集番組をしているマスコミの行動は、「小泉氏をめくらまし」に使ってそちらに注目させるかに見える政権の大きなねらいにそって報道しているのでしょうか。なぜかというに、あの加計学園問題での渦中の人物の萩生田氏を文科大臣に据えるという、なんとも国民や国会をせせら笑うかのような人事があるでしょう。
　また稲田氏高市氏などをはじめ首相にきわめて近いという強力な改憲のための人事を進めているにもかかわらず、ＴＶなどでは真の狙いなどは報道されません。「ライオンの檻」を破り始める人事ではないでしょうか。

　・再度。90万所帯の被災中に燕尾服で雛壇はないでしょう！
　90万所帯も停電、断水中に、燕尾服なんか着て組閣する感覚の首相が「国民の皆さまに寄り添って」などといっても空疎な言葉に聞こえてきます。9，10，11日は35度をこえる暑さでした。明日からは雨が予想されています。
今日現在、「想定外」の東電は、またしても見通しを修正。復旧は2週間も先にと・・・。わが親戚も大きな被害のなか、ようやく発電機を購入と。