みんなの介護ニュース
専門研修を受けない介護職の医療行為が発覚。大阪の介護施設で初めての書類送検事例
2015/10/09 12:00

大阪の介護施設で専門研修を受けない介護職の医療行為が発覚し書類送検になった事件について
以前は医師や看護師にのみ認められていた「経管栄養」などの医療行為。3年前に法律が改正されたことによって、現在は専門講習を受けることで、介護職員でも担当できるようになりましたが、大阪府では研修を受けていない介護職員による医療行為が発覚、問題となっています。
これは大阪の介護付き有料老人ホームで起きた事件で、10月初旬には医師法違反や介護福祉士法違反の疑いで医療行為に関わった22名が書類送検となりました。研修を受けていない介護職員に指示を出していた元施設長は「研修には費用が必要となるため、職員には受けさせていなかった」と容疑を認めているほか、実際に医療行為を行っていた介護職員は「上からの圧力があり、従わざるをえなかった」と話しているとのことです。
また、介護職員は「研修を自主的に受講することも考えたが、そこは欠勤扱いとなるため、給料が下がってしまう。悪いこととは知っていたが、見様見真似でやっていた」と証言。パワー・ハラスメントを含めた同調圧力や金銭面など、さまざまな問題があることがわかります。
経管栄養のような医療行為は、噛む力や飲み込む力など、自分自身で食べ物から栄養が摂取できない高齢者を対象に実施されるもの。一歩間違えると死に至る可能性もあるため、介護職員が担当する場合は、50時間を超える専門研修が義務化されています。幸いなことに大きな事故は起きてはいなかったとはいえ、決してあってはならない事件です。介護業界や介護施設への不信感が募るニュースが目立ちますが、ますます信頼感を取り戻す努力が必要ですね。
専門研修を受けない介護職の医療行為が発覚。大阪の介護施設で初めての書類送検事例
2015/10/09 12:00

大阪の介護施設で専門研修を受けない介護職の医療行為が発覚し書類送検になった事件について
以前は医師や看護師にのみ認められていた「経管栄養」などの医療行為。3年前に法律が改正されたことによって、現在は専門講習を受けることで、介護職員でも担当できるようになりましたが、大阪府では研修を受けていない介護職員による医療行為が発覚、問題となっています。
これは大阪の介護付き有料老人ホームで起きた事件で、10月初旬には医師法違反や介護福祉士法違反の疑いで医療行為に関わった22名が書類送検となりました。研修を受けていない介護職員に指示を出していた元施設長は「研修には費用が必要となるため、職員には受けさせていなかった」と容疑を認めているほか、実際に医療行為を行っていた介護職員は「上からの圧力があり、従わざるをえなかった」と話しているとのことです。
また、介護職員は「研修を自主的に受講することも考えたが、そこは欠勤扱いとなるため、給料が下がってしまう。悪いこととは知っていたが、見様見真似でやっていた」と証言。パワー・ハラスメントを含めた同調圧力や金銭面など、さまざまな問題があることがわかります。
経管栄養のような医療行為は、噛む力や飲み込む力など、自分自身で食べ物から栄養が摂取できない高齢者を対象に実施されるもの。一歩間違えると死に至る可能性もあるため、介護職員が担当する場合は、50時間を超える専門研修が義務化されています。幸いなことに大きな事故は起きてはいなかったとはいえ、決してあってはならない事件です。介護業界や介護施設への不信感が募るニュースが目立ちますが、ますます信頼感を取り戻す努力が必要ですね。