毎日新聞より転載
<福島第1原発>東電、排気筒解体へ…18年度着手
毎日新聞 4月25日(月)10時41分配信
東京電力は25日、福島第1原発1、2号機共用の排気筒(高さ120メートル)について、2018年度から上半分の解体に着手することを明らかにした。支柱が破断して倒壊する危険があるため、原子力規制委員会から解体を求める意見が出ていた。11年の事故の際、原子炉格納容器の圧力を下げるベント(排気)で使用して汚染され、非常に強い放射線を放っているため、遠くから大型クレーンなどを使って19年度までに解体する。
同日あった規制委の会合で、東電が工事計画を説明した。排気筒の高さ66メートル地点にある支柱の鋼材の接合部で、破断や変形が計8カ所確認された。破断は事故の際の水素爆発で生じたとみられる。根元部分の放射線量は13年の測定では推定毎時25シーベルトあった。1時間浴びれば、ほぼ全員が死亡するほどの高線量だ。
東電は排気筒の強度について「東日本大震災と同程度の地震(震度6強)でも倒れない」と分析しているが、万が一倒れた場合は周辺の廃炉作業に影響するため上半分の解体を決めた。敷地内には3、4号機共用の排気筒もあり、東電は定期的に劣化度合いなどを調べている。【柳楽未来】
<福島第1原発>東電、排気筒解体へ…18年度着手
毎日新聞 4月25日(月)10時41分配信
東京電力は25日、福島第1原発1、2号機共用の排気筒(高さ120メートル)について、2018年度から上半分の解体に着手することを明らかにした。支柱が破断して倒壊する危険があるため、原子力規制委員会から解体を求める意見が出ていた。11年の事故の際、原子炉格納容器の圧力を下げるベント(排気)で使用して汚染され、非常に強い放射線を放っているため、遠くから大型クレーンなどを使って19年度までに解体する。
同日あった規制委の会合で、東電が工事計画を説明した。排気筒の高さ66メートル地点にある支柱の鋼材の接合部で、破断や変形が計8カ所確認された。破断は事故の際の水素爆発で生じたとみられる。根元部分の放射線量は13年の測定では推定毎時25シーベルトあった。1時間浴びれば、ほぼ全員が死亡するほどの高線量だ。
東電は排気筒の強度について「東日本大震災と同程度の地震(震度6強)でも倒れない」と分析しているが、万が一倒れた場合は周辺の廃炉作業に影響するため上半分の解体を決めた。敷地内には3、4号機共用の排気筒もあり、東電は定期的に劣化度合いなどを調べている。【柳楽未来】