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きびだんごひとつわたしにくださいな




(先々月、一時帰国中の話を思い出すたびに、気がすむまで、たどたどしく、ときどき)


和洋折衷の建物が並ぶ運河沿い、色つきのガラスのように美しかった、倉敷の美観地区。

新神戸から岡山までは新幹線で40分弱、岡山駅から特急やくもに乗り換えて約10分、倉敷に到着した。
冬晴れの、とても寒い日だった。




「桃」のお菓子のノボリがあちこちでひるがえっているので、桃が大好物の夫は氷点下近いなかでも、どうしても桃のソフトクリームを食べるのだと言った。
わたしは有名な喫茶店グレコにぜひ行ってみたい...穴子もきびだんごも食べたい...と、最初は花より団子だったものの、洗い清めたかのように清潔な街を歩き始めると、食欲はだんだんどうでもよくなった。
もちろん食べましたけど!

寒くて寒くて、なんでも味わってみたいわたしでも、さすがにソフトクリームはひとくちもらう気にもならなかった。
桃やさくらんぼの季節に行ってみたいなあ。

娘はマスキングテープの底なし沼お店からなかなか出てこなかった...




美観地区は想像したよりもずっと美観が保たれており、先日書いた福岡県の柳川も、そして今では寂れるばかりのわたしの故郷・神戸の異人館街も「こういうふうに整備ができたら観光客をもっと呼べて好循環になるのかも...」と思った。
それが地元にとっていいのか悪いのかはまた別の話として。




倉敷は、備中松山の外港として繁栄し、のちに天領(幕府直轄地)となった。
「年貢収取の対象となる田畑以外に、交通・商業の要衝と港湾、主要な鉱山、城郭や御殿の建築用材の産出地としての山林地帯が編入され」非常に豊かだったから当然か。

明治以降は主に関西で成功した商人らが、洋風建築のモダンな建築を競って建て(たおかげで)、江戸の建物と共に優美なアマルガムを形成している。

街の保存の重要性に着目した人物は「倉敷をドイツの歴史的都市ローテンブルクのようにしたい」と語ったそうで、ローデンブルグ、わたしは行ったことありません...
どんな素敵な街なのだろう、ぜひ訪れてみたい。この方が、ハンブルグやアントワープやルーアンでも、あ、それこそブルージュでもなく、ローデンブルグを例に選んだのはなぜなのか知りたい。

今調べたら、義理実家のあるベルギーのブルージュからは車でも列車でも7時間の距離のよう。神戸・東京間くらい??




岡山、気候もよく、食べ物は美味しく、神戸からはとても近いので、次は4月に予定している一時帰国中にも訪れたい。

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