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鯛の生ハム〆




先月、英国で「ありもので作る」お正月料理について書いたところ、「作ってみたい」というメッセージを一番多く頂戴したのが「鯛の生ハム〆」だった(時点がトマトのすき焼き)。写真は週末のスズキの生ハム〆です。


わたしが住んでいるイングランドの村(街)には魚屋があり、刺身用の魚を用意してくれる。もちろん"Sashimi"で通じる。20年前は「カルパッチョ用に」とか言っていたなあ...

数は多くはなく、一番信頼できるのが定番のサーモン、他は鯛、スズキ、たまに鮪くらいなのですけれど。
海老や帆立、蟹(ストーンクラブのタイプ)には常に質にばらつきがある。
そういえば先日買った新鮮な鯛は、ワックス状の脂が厚くついていて閉口した。深海魚か?! と。シロウトは見ただけでは判断できない。
いくらは瓶詰めが売られている。

去年末、この魚屋さんが、「料理人とコラボして鮨の注文を受けられるようにするからよろしく」と言っていた。
高級スーパーの鮮魚カウンターで見かける鮨のクオリティからして、きっと家で自分で作った方がおいしいだろうし、第一経済的である...と、ハナから期待はないものの、どんなコラボになるのか興味はあった。
このコラボ、未だ実現していないようだ。なんなら手伝いましょうか(笑)。
実は肉屋さんにはよく「手伝って」と冗談で言われる(笑)


検索したら生ハム〆のレシピはいくらでもでてくると思うが、白身を薄切りにしてたっぷりの生ハムではさみ、ラップで密封して丸一日置くだけ、すし飯の上に乗せて...使用済みのハムの味が完全に抜けて食べられたものではないので、白身にどれだけ旨味が移るか、想像がつくだろう。
海外生活では昆布が貴重品なので、生ハム!

オリーブオイルほかをかけてカルパッチョ風にするのも美味しい! わたしは柚子胡椒をのせるのが好き!

海外でも作れそうな美味しい和食レシピ、教えてください。



もえ鮨、右下は鴨です...
小海老はベルギーでは大人気のグレー・シュリンプ(英国ではブラウン・シュリンプ)
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きびだんごひとつわたしにくださいな




(先々月、一時帰国中の話を思い出すたびに、気がすむまで、たどたどしく、ときどき)


和洋折衷の建物が並ぶ運河沿い、色つきのガラスのように美しかった、倉敷の美観地区。

新神戸から岡山までは新幹線で40分弱、岡山駅から特急やくもに乗り換えて約10分、倉敷に到着した。
冬晴れの、とても寒い日だった。




「桃」のお菓子のノボリがあちこちでひるがえっているので、桃が大好物の夫は氷点下近いなかでも、どうしても桃のソフトクリームを食べるのだと言った。
わたしは有名な喫茶店グレコにぜひ行ってみたい...穴子もきびだんごも食べたい...と、最初は花より団子だったものの、洗い清めたかのように清潔な街を歩き始めると、食欲はだんだんどうでもよくなった。
もちろん食べましたけど!

寒くて寒くて、なんでも味わってみたいわたしでも、さすがにソフトクリームはひとくちもらう気にもならなかった。
桃やさくらんぼの季節に行ってみたいなあ。

娘はマスキングテープの底なし沼お店からなかなか出てこなかった...




美観地区は想像したよりもずっと美観が保たれており、先日書いた福岡県の柳川も、そして今では寂れるばかりのわたしの故郷・神戸の異人館街も「こういうふうに整備ができたら観光客をもっと呼べて好循環になるのかも...」と思った。
それが地元にとっていいのか悪いのかはまた別の話として。




倉敷は、備中松山の外港として繁栄し、のちに天領(幕府直轄地)となった。
「年貢収取の対象となる田畑以外に、交通・商業の要衝と港湾、主要な鉱山、城郭や御殿の建築用材の産出地としての山林地帯が編入され」非常に豊かだったから当然か。

明治以降は主に関西で成功した商人らが、洋風建築のモダンな建築を競って建て(たおかげで)、江戸の建物と共に優美なアマルガムを形成している。

街の保存の重要性に着目した人物は「倉敷をドイツの歴史的都市ローテンブルクのようにしたい」と語ったそうで、ローデンブルグ、わたしは行ったことありません...
どんな素敵な街なのだろう、ぜひ訪れてみたい。この方が、ハンブルグやアントワープやルーアンでも、あ、それこそブルージュでもなく、ローデンブルグを例に選んだのはなぜなのか知りたい。

今調べたら、義理実家のあるベルギーのブルージュからは車でも列車でも7時間の距離のよう。神戸・東京間くらい??




岡山、気候もよく、食べ物は美味しく、神戸からはとても近いので、次は4月に予定している一時帰国中にも訪れたい。

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秘密結社の本部とやら




わたしのロンドンでの主な行動範囲のひとつであるコヴェント・ガーデン周辺からは、秘密結社の本部の塔が見える。

フリーメイソンの事実上の本部、イングランド・連合グランドロッジ 。

建物自体はもう見慣れてしまったが、この日は、塔があたかもライトアップされているように夕焼けに染まっていた...


フリーメイソンは「秘密結社」とはいえ、その存在はもとより、活動内容も、連絡先も公にされている。
このロッジ内には一般に公開されている博物館もある。
期待されるような陰謀巡らしも秘儀もないとメンバーがたびたび証言し、また、わたしの前夫の父もフリーメイソンだった(そんなに身近に...!)が、外部からはどこかやはり神秘的ではある。
宗教団体や会社組織、研究機関や政治組織とはちょっとどこか違うような...

わたしの知るある人ならこう言うだろう、「オープンにしているように見せかけるところがあざとい、隠すところはちゃんと隠しているのです」と。

陰謀論とは、複雑で説明のつかない世の中のできごとを、「一握りの団体や人物が、彼ら彼女らの利益になるように、すべてコントロールしているから起こる」と単純化する枠組みである。

世界はそんなに単純ではないと思うのだが、この仰々しい建物の中では、選ばれた一握りの紳士淑女が秘密会議をしているような...
気がするのである(笑)。



この日は空が特別に綺麗だった。
友達と待ち合わせてホテルのバアで秘密会議(笑)。
そしてヴァージニア・ウルフの作品を題材にした
Wolf Worksのリハーサルをロイヤル・オペラ・ハウスで見学した。
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立春すぎて内裏雛




今年も立春の翌日にご登場願った。

世界中の子供の健やかな成長を祈りつつ。

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贈与 知恵 成功


おやつの時間にお懐子に書いた。



今年は大豆が...缶入りのベイクド・ビーンズをまくわけにもいかないし(<イングリッシュ・ブレックファストに出てくる大豆のトマト煮。英国ではこれはどこにでもあるのに、乾燥大豆が普通には売っていないの!
悔しい、レンズ豆か、ひよこ豆を盛大にまこう!

「魔」は細かいものを見つけたら数えずにはいられない習性を持っているので、豆だったらなんでもいいのでは(笑)!


イングランドの空はあいかわらず鈍いシルバーで、低く、暗い、湿った毎日だが、立春。


そういえば、「最初に目についた三つの単語があなたの2023年を表す」という遊びで、

わたし
Give・Wisdom・Success (贈与 知恵 成功)


Forgivness・Relaxation・Trust (許し 休養・息抜き 信頼)

「公共に贈与をし、出会う人すべてから知恵をいただき、人の成功に役立つ」

「われわれは周りの方に許されながら生きていることを意識し、息抜きをしてもらい、リラックスしてお互い信頼しあい、共に生きる」という感じかな。


よい春が巡り来るように...
今夜はまたまたロイヤル・バレエで『眠れる森の美女』を見る。オーロラ姫は春の曙の女神だから、彼女を長い眠りから起こすのだ。
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