いよいよ準決勝。

2006-08-03 | 将棋
名人戦問題についての話題は少し間を置きたいと思います。理由は名人戦問題についてのコメントを読むのが辛くなってきたのとまだ交渉が残っている段階という2点です。
今日、観戦記者の方から「大丈夫ですか?渡辺さんが無理して調子落としたら元も子もないですよ」と電話を頂きました。
いつか資料として役立つかもしれませんし書き留めておく意味はあると思うので下書きは書き終えました。ただ、今は更新してコメントをもらう勇気がありません。昨日書き出しておいてなんですが通常モードに戻そうと思います。
竜王戦も近くなって来ましたし、将棋を頑張ろうと思います。温かいコメントを下さった皆様、ありがとうございました。


本日行われていた竜王戦決勝トーナメントは畠山(鎮)七段が勝ってベスト4が出揃いました。組み合わせは森内名人-佐藤棋聖と丸山九段-畠山七段です。七番勝負開幕までは2ヶ月です。あっという間ですね。

来週からは夏の将棋まつりがスタートします。
東急東横店・将棋まつり
近鉄将棋まつり
長野東急将棋まつり
京急将棋まつり
ぜひお近くの会場に足を運んで頂きたいと思います。僕は上の三つに行きます。サイン会などで気軽に声をかけて下さい。

王位戦第3局は相矢倉の定跡形になりました。僕も良く指す形なので興味深いです。中継は神戸新聞です。
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1年振りに。

2006-08-03 | 将棋
「名人戦問題を振り返る」の前に普通の話題に戻します。昨日、すごい勢いでお叱りを受けて言葉を選んで慎重に書かなくてはいけなかったと反省しています。
普通の話題は求められていないかもしれませんが名人戦問題について書くのは神経が疲れるので気休めの意味で書かせて下さい。

約1年振りに料理しました。と言ってもカレーですけど日頃やらない人間にとってはカレーを作るのも高いハードルで野菜を切るのに苦戦、じゃがいもはゆで過ぎて粉々になるしで・・・火が通らないことを警戒して人参を薄く切りすぎたらふにゃふにゃ。出来たことは出来たのですがとろみが付かなくてスープみたいな感じに
嫁さんによると水の量が多かったんじゃない?とのこと。「濃くすることは出来るけど薄めるのは難しいんだから少なめでスタートしなきゃ」と言われて「なるほど」と唸りました。
水の量は少なめから調整、人参は大胆に太く切っても柔らかくなる。と勉強になったのでもう一回やってみようと思います

夜はボクシングを見ました。ボクシングの試合を見ようと思って見たのはいつ以来でしょうか・・・。ボクシング界は羽生フィーバーならぬ亀田フィーバーでいいんですよね?羽生七冠フィーバーの時に一般の方々は羽生七冠以外の棋士を知らなかったのと一緒で亀田兄弟以外の現役ボクシング選手を知らない人も大勢いるのではと思っているのですが(違っていたらすいません)
なのにボクシング界から亀田選手があまりいい風に思われていない節があるのはなんでなのでしょうか?詳しくないもので
僕は普段見ないのであれなのですが判定には驚きました。相手選手は日本語がわからないでしょうから会場の盛り上がりで負けを覚ったのでしょうか。表情が見たいなと思ったのですがテレビには映りませんでした。
今朝、新聞を開くと仰天判定の文字。テレビ局に苦情の電話が殺到したそうですね。僕のような亀田フィーバーに乗っかって見ている人は「判定はおかしいけど亀田選手が勝って良かったなぁ」ですがボクシングファンの人は納得行かないというのは分かるような気がします。

今日から王位戦第3局です。ネット中継は神戸新聞です。
また竜王戦決勝トーナメント畠山七段-杉本昌隆七段戦も行われています。今日でベスト4が出揃いますね。竜王戦中継です。
皆さんも名人戦問題を吹き飛ばす熱戦を期待されているでしょうし、僕も頑張って良い将棋を指していけなければと思っています。
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名人戦問題を振り返る1。

2006-08-03 | 将棋

予想通りすごいコメント数とアクセス数でした。アクセスIP数はいつもの1.5倍の9564ip。閲覧数はいつもの倍以上の30501でした。

今日の朝刊はどこも大きなスペースを取って報道していました。
これ以上名人戦問題に触れるべきかどうか考えましたが他の話題を明るく書く気分でもないですし、これだけ大きな問題は僕の棋士人生でそう何度もあることではないので書き記しておく意味があると思い昨日までのことを振り返ってみようと思います。
最初に断っておきますが今から書くものは誰かを批判するものではありません。
今回の問題では理事会と意見が合いませんでしたが昨日も書いた通り今後も協力して良い方向に向かうように頑張ることに変わりはありません。


3月29日:某氏より「4月に震度8があると理事会が言ってるらしいんだけど何か知ってる?タイトルホルダーは知ってるって聞いたんだけど」とメールが入る。「いや知らない。会長得意のリップサービスでどうせ大した震度じゃないでしょ(笑)」と返信。
3月30日:春休み親子セミナーの講義で話す内容をメモしていると会長に「おお渡辺君。丁度探していたんだ。ちょっといいかい」と言われて応接室で二人きりに。
「こういうのがあるんだけど。有力棋士には事前に見せておくことにしたんだ」と示されたのは朝日新聞社からの提示額が書いてある紙。ざっと目を通す。(確かにこりゃ震度8だな・・・)
朝日オープンや王将戦の事をいくつか質問。この時点ではこんな大騒ぎになるとは思いもしませんでした。
4月4日:朝日オープン選手権五番勝負第1局。東京対局だったので多くの棋士が控室に。噂はあっという間に広がりほとんどの人が知っていた様子。いつもと少しだけ空気が違うような気がしました。
4月9日:職団戦。特別指導対局で多くの棋士が会場に。終了後、先輩棋士2人若手棋士1人と近くでお茶。理事会が毎日新聞社に名人戦の契約解消を求める通知書を提出したと聞く。これに対して毎日新聞社が怒っていてかなりまずい状況とのこと。ここで事態の深刻さを認識させられました。
(そんな初手があるのかよ・・・毎日さんともめるとは聞いてないぞ)
4月10日:名人戦七番勝負開幕。
4月12日:東京棋士会。通常よりかなり多い参加者。この日、新聞等に記事が出ました。ブログのコメント数も100を超えました。予想通り将棋連盟に対して厳しいコメントが多かったです。
4月14日:免状授与・将棋大賞授賞式。これもいつもと違う空気。祝宴中に森内名人、羽生三冠、佐藤棋聖と理事会に呼ばれて5階にて説明と意見交換。
「私だって一棋士としてはこんなことしたくないんです。ただ経営者としてはこれしかないんです。毎日さんにだって申し訳ないし、ファンの方の信用も失ってしまうかもしれません。本当に苦渋の決断なんです」印象に残った西村先生の言葉です。
続く。

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