王位リーグ4回戦、郷田九段戦。

2009-05-13 | 対局

 

 

             

 

後手番で竜王戦第6局、第7局で見せた急戦矢倉をやりました。竜王戦直後は結構真似してくれたのですが、ここ二ヶ月程は誰もやってくれません

 

組み上がりが1図。郷田九段との対戦ではお互いの棋風からか、僕の玉がのほうが固いことがほとんどなのですが、本局もやはりそうなりました。

 

             

 

駒の損得は▲角△金の交換でほぼ互角。今、△2七歩からの連打で飛車を吊り上げたところ。

2図では△2三歩と打って▲同歩成△同金から仕切り直すべきだったと思います。

実戦は△7八金▲5九玉△2四銀(▲2三銀を消す)▲同飛△2三歩と局面を決めにいったのですが、裏目に出て負けになりました。

 

             

 

残りは▲2分△1分。

3図では平凡に▲7二竜と飛車を取れば変化はあるものの負けでしたが、実戦は▲3六銀だったので△同角▲同歩△4七銀と下駄を預けました。▲4二銀成△同飛▲2三銀でいかにも詰みという形なのでダメかと思いましたが・・・。

 

             

 

後手玉は際どく詰みはなく▲4七金と4七にいた銀を外したところ。4図から△5八歩の王手に▲同玉以下の変化なら優劣不明か、やや分が悪い戦いだったようですが▲4九玉だったので△3八銀▲同玉△2七銀で逆転模様。以下、王手の連続で迫り・・・

 

勝ちになった局面で先手玉に詰みアリと見て詰ましに行って、結果的には詰んで勝ちました。最後は詰将棋のような銀不成連発の綺麗な詰みで「1分将棋の中、綺麗に詰んだ」と気分良く帰宅して、これを書くにあたって調べてみたら(夜書いて、朝に手直ししている)すっぽ抜けていたことが判明してしまい、気分悪く寝ました詰まない玉を詰ましにいくようではいけません。勝ったのは嬉しいですが、反省材料も多い将棋でした。

 

勝ってリーグ成績2勝2敗。王位リーグ表

29日(金)の最終戦に楽しみが残るかどうかは本日13日(水)に行われる▲先崎八段-△木村八段の結果次第、という状況です。

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