かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

危険な野外生物②:ヤマビル

2009年07月17日 | 動物

ヤマビルは危険と言うよりも不快生物と言った方がいいかも知れませんね!
なにしろ、見るからに気持ち悪い、知らないうち(痛みを感じさせない物質を出す)に血を吸われている、血を吸われたら出血が止まらない(ヒルジンという物質によって血が凝固しなくなります)、血を吸ったヤマビルはパンパンになるほど膨らんでいる、ズボンの繊維の目ぐらいは体を細くして侵入してしまう・・・など手に負えない生物です。

身を縮めているところで、知人が撮影したものを借りました。


ならばヤマビルが居るところへ行かなければ一番いいのですが、仕事で行かなければならない場合もあるし、山歩きや渓流釣りもしたいとなれば防除方法と被害に遭ったときの対処法を知っておく必要があります。
ヤマビルや淡水に棲むチスイビルはミミズなどと同じ仲間の環形動物です(住宅地などでよく見られるコウガイビルは扁形動物に分類されています)。ヤマビルは基本的に寒い時期は活動しませんので問題は5月~10月の期間で、特に梅雨時や雨の日など湿気の多い時は要注意です。

気持ち悪くてピント合わせが出来ていないようです。


そしてシカやイノシシ・サルなど大型野生動物に取り付いて生息域を広げていますので、大型の野生動物が沢山棲んでいる地域は注意が必要です。
防除法は長袖長ズボンを着用、靴下の中にズボンの裾を入れる、長靴を履く、手首の部分をしっかり締めるなど肌の露出を少なくします。それでも安心は出来ませんのでヤマビルの防除剤(ヒルノックやヒルファイターなど)を散布します。塩や酢などでも代用できます。又は網目から侵入できないため女性用のストッキングを着用するのも有効だそうです(ただし、男性の場合は変態に間違われないように・・・)。



運悪く吸血されてしまったら、慌てて剥がさずにタバコの火で炙ったり、塩や酢をかけたりして落としましょう。その後、傷口の血を「リムーバー」などで吸い取ります(凝固を妨げるヒルジンを除去します)。そして抗ヒスタミン軟膏などを塗布して、止血のため絆創膏などを貼っておきましょう。


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