かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

紙ヤスリの木:ムクノキ

2009年11月19日 | 植物

今日あたりは「撮影成功! しし座流星群」というタイトルで出したかったのですが・・・もう3日も雨や曇りで空振りです。昨夜も2度ほど起きてみましたが雲が厚くて観測不可でした。

そこで、昨日ある人と会ったときに出したムクノキの話を記事にしておきます。
ムクノキはニレ科ムクノキ属で比較的暖かく肥沃な土壌の山野に生える落葉高木です。秋に円形の果実をつけますが未熟なうちは緑色で、熟すと黒っぽい紫色に変化します。
霜が降りる時期に少し萎び気味になったものが食べ頃で、水気が少なく干し柿のようなほんのりとした甘みがあります。萎びた果皮が口の中に残りますし、種子は異常に硬いので歯を痛めないように気をつけてくださいね。



この実を食べに集団で集まってくるのがムクドリで、ムクノキに集まる鳥だからムクドリとか・・・。ムクノキの語源は木工(むく)や杢(もく)から付いたのではないかと言われています。



また、葉には二酸化ケイ素(シリカ・ケイ酸)が多く含まれた細かいガラス質の突起が有って、乾燥させた葉を研磨材として使ったのだそうです。種子もこの物質に包まれているために硬いのだそうです。
確かに葉を触ると裏表ともに硬くザラザラしています。一説には害虫に葉を食べられるのをガラス質で防いでいるのだとか・・・このガラス質を紙やすりのように研磨材として人間が上手く利用しているのですね・・・いやいや、紙やすりがこの葉を参考に作られたものなのでしょうね


ムクノキによく似た樹形や葉を持つ木にエノキがありますが、エノキの実は熟すと赤くなります(これも食べられます)。ムクノキは葉脈の数が多いこと、鋸歯が葉縁全体にあること、毛が葉の両面にあることなどが区別点です。


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