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日記(4.11)コラム「阿Q正伝」

2017-04-11 17:45:15 | 日常
4月11日  (火曜日)   雨 雨
朝から降り出した雨が止まず・・・


一日中家に閉じこもってTVにかじりついていた。
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岩手日報のコラム”風土計”にあった!170411

中国語で「阿」は、親しみを込めた呼び方だという。
すると魯迅の名作「阿Q正伝は「Qちゃんの物語」になろうか。
ここは愛すべき阿Qを、ちゃん付けで呼ぶことにしよう。
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ご存じQちゃんは、村の人にばかにされながら日雇いで暮らす。
ある日、はたと思いついた。「女房をもたにゃならん」。
なぜなら「子孫なしでは死後に誰も一碗の飯すら供えてはくれない」

「不孝に三有り、後無きを大と為す」。 
孟子の教えがQちゃんの頭に浮かぶ。
 
 三つある親不孝のうち跡継ぎのいないのが最も悪い。
 それで結婚を望むが、かなえられない。
 仕事が不安定で妻子を養えないから・・
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100年前の中国の話と比べるのは気が引ける。
でも国や時代が違えど、妻子を養えないために結婚できないのは同じだろう。
岩手の男性は4人に1人が生涯未婚で、最大の理由は経済力の弱さと報じられた。
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むろん独身を望む人も増えている。
問題は結婚したくてもできない人にある。
仕事が非正規で諦めるとしたら結婚難の根は深い。
出会いパーティーでは解決できず、
世の中の仕組みや考えを変えねばならない
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この世の中はどうもおかしい」。
やがてQちゃんは思い始める。
人として普通の願いがかなえられないのは、いびつな社会だろう。
皆の笑いものだったQちゃんを笑うことはできない。
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何とも苦々しい表情の銅像
罵倒する人々を背に敗走する阿Qの像。
世界的な表情にはニーチェの反進化論思想、
人間から猿への退化が再現されているようだ。

阿Qとは清朝末期の封建的農村に暮らした、
名すら与えられぬ日雇い人夫の仮名称
で、
当時の中国人の国民性、普遍性を表した完全架空のキャラクターである
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彼は金も家もなく、ハゲで不細工な上に無学文盲な人間で、
その為に貧村内ヒエラルキーでも最下層に属し、
たまに人の手伝いをしては小遣い程度の駄賃をもらうような日暮しの生活をしていた。
人々から罵倒され、こき使われ殴り殴られる日々にあったが、
プライドや自尊心だけは人一倍。
村人たちに罵られ殴られても眼をむいて言い返し、やり返す。
そして喧嘩に負けては、「精神勝利法」と呼ばれる独自の思考法を働かせて
結果を都合の良いようにすげ替えて、
心の中では自分の勝ちなんだと言い聞かせることで心理的満足、
空想の優越感を得るという、何とも痛い性格の主人公なのである。
コメント
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