まつや清の日記 マツキヨ通信

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蓮池薫さんの手記 「拉致と決断」(新潮社)を読む

2012年11月01日 | ニュース・関心事

私の故郷・柏崎市の荒浜海岸から拉致された蓮池薫さん・この本の出版を知った時、すぐさま読みたいと思いましたが昨日の視察時の新大阪駅で購入しました。移動途中の汽車の中で一気に読みとおしました。

書き下ろしと思っていましたが、新潮社の『波』での連載されたものに加筆・修正した作品と知りました。生まれが私より6年若い蓮池さん。1978年に拉致され20002年に帰国するまでの24年間の心情が重く伝わってきます。

子ども達を残して日本に帰国し戻らない決心をしたその気持の揺れ動き、拉致への怒りを押し殺して北朝鮮で生きることを決心せざるを得なかった複雑な思い、アメリカとの戦争を現実のものとして感じていた恐怖感。

そして、北朝鮮で生きている人々の生き様と息づかい、金体制への崇拝の内面、自由を失っていた北朝鮮と自由が保障されている日本を比較しながら人間の自由とは何か、を迫真の筆遣いで伝えてくれます。

柏崎に戻った時、蓮池さんと意見交換してみたいと何回も思いましたが、まだ会えるような環境にはないと諦めていました。是非とも、直接にお話を聞きたいものです。皆さんにもこの本を読んで欲しいと思います。