まつや清の日記 マツキヨ通信

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リニア新幹線 南アルプス環境影響評価 静岡市議会超党派市議会議員8名現地視察

2013年11月06日 | ニュース・関心事

とにかく素晴らしい南アルプスの景観。写真は大井川水系赤石ダムの湖に映し出された紅葉。5日、6日と東海フォレストの専用車で林道沿いに、今年6月に国内登録されたユネスコエコパーク、リニア新幹線建設予定地、360万㎥の残土処理予定地を視察しました。

11月5日は中央新幹線環境影響評価準備書への意見書提出締切日。「南アルプス世界自然遺産登録推進協議会」内、「南アルプス総合学術検討委員会」の佐藤博明委員長(元静岡大学学長)とそのメンバーで地質専門家である狩野謙一(静大教授)も同行しました。

この超党派の視察団は、宮澤圭輔議員(静翔会)、風間重樹議員(静翔会)、白鳥 実議員(静翔会)、石井孝治議員(静翔会)、平島政二議員(静翔会)、大石直樹(公明党)、安竹信男議員(「山と町」安全の会)、そして私(緑の党グリーンズ・ジャパン)8名参加でした。

この視察は自民党含め全会派に呼びかけられましたが、自民党や新政会などの皆さんは不参加。また、この視察に関心を示してくれたNHK静岡放送局が上記の専門委員に働きかけ記者とカメラマン、他に静岡新聞(本日、報道)、中日新聞記者も取材に来てくれました。

案内は環境局清流の都創造課職員。リニア新幹線の環境影響評価について、「南アルプス総合学術検討委員会」、「ユネスコエコパーク登録検討委員会」はきわめて原則的な意見書提出しています。http://www.shizutan.jp/news/2013/11/post-47.html

私含め参加議員は予定地の訪問は初めてで、その雄大さに感動。視察の中で二人の専門家からの指摘はとても新鮮。狩野委員は「判断しようにもJR東海から詳細データが示されていない」、佐藤委員長は「専門家の立場だけではなく議会や市民世論が大切」と指摘。

委員会意見書に具体的問題点が指摘されています。南アルプスのエコパークとしての認定は、来年1月~2月のユネスコ機関の現地調査、5月~6月に結論との見通しです。リニア新幹線環境影響評価をユネスコがどう判断するか、静岡市にとって極めて大きな問題です。

参加議員全員が、議会として11ー12議会で今回の現地視察と専門委員会からの指摘にどう対応すべきであるのか、現状のまま、当局任せではいけない、何らかの形で議会全体としての関与が重要であることを確認しました。その意味で二日間の視察は有意義でした。

同時に、リニア新幹線がそもそも必要であるのか、安全であるのか、有用性があるのか、原点に立ち返ってみることも大事です。「原発推進、リニア新幹線、2020年東京オリンピック」と高度成長の再来をふりまく安倍政権。リニア新幹線への取組みを始めたいと思います。