まつや清の日記 マツキヨ通信

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田辺市長 大井川水問題に「周辺自治体のけん引役としてリーダーシップ」発揮を明言

2014年03月07日 | ニュース・関心事
今日の総括質問=個人質問の原稿は以下の通り。議会事務局の方に動画、議会写真をお願いするのを忘れていて写真がありません。来週までお待ちください。大井川水問題では久々に市長答弁。「けん引役としてリーダーシップ」発揮を明言。

大井川水問題について、環境影響評価準備書の中の水源問題のところ詳細に質問しましたが、要は「準備書では具体的なデータがでておらず資料の請求をする」の範囲の答弁。逆に、これはやはりJR東海の弱点でもあることを確信しました。

上下水道庁舎問題では、局長が公式的に「結果として説明が不足していた」と陳謝。南海トラフ巨大地震対策として液状化のための地盤改良費とのこれまでの説明を覆して工事中「伏流水対策」として地盤改良費。市民への直接説明の考えはなし。

※2014年2月議会総括質問        2014年3月7日
<リニア新幹線と南アルプス>
《1回目》市長
 市長は所信表明と予算書において「ユネスコエコパークの登録決定を目指し」「リニア新幹線の影響の懸念」に「工事着工前に大気・水質・水源・稀少動植物の調査を行う」ことを表明しています。
「1」 JR東海との向き合い方
1、 市長は、議会決議である意味でオールマイティの力を与えられています。エコパークとの「整合を図ることは絶対条件」とした市議会決議の評価や、専門家答申案も出ましたが準備書に対する県知事意見書の見通し、工事着工前のJR東海との直接交渉についてどのような決意で取り組もうとしているのか、伺います。
2、 大井川流域自治体首長からは水量減少問題へのリーダ的役割を要請されていますが、どのような連携をとっていくのか。
「2」 環境調査
1、 南アルプス環境調査の概要、池谷議員質問あり。
2、 着工前に調査とのことですがスケジュール、
3、 JR東海と交渉においてのこの調査結果の活用、
4、 水循環モデルを作る上で、地形・地質も調査対象とする必要性、の4点について伺います。
《2回目》
「1」 JR東海との向き合い方
「着工前」にこめる意味がやや違うのか。着工前提に「状態の把握」なのか、着工前に「問題の解決」、結果として着工を遅らせることも視野に入れているのか。私は後者。
1、 わたしも呼びかけ人の一人。2月26日リニア市民ネット主催「南アルプスとリニア新幹線」テーマの参議院国会議員会館内集会が開催され、佐藤博明先生の講演と環境省、国交省相手に生物多様性条約、大井川流量減少問題など17項目にわたる公開質問への回答と交渉が行われました。現職国会議員は予算委員会分科会と重なり神奈川県の阿部知子衆議院議員一人の参加でしたが、静岡県の鈴木望衆議院議員、小池まさなり衆議院議員、上川陽子衆議院議員の秘書の方々含め10人の議員秘書が参加しました。国交省、環境省は、民間事業とはいえ許認可権限を持っております。着工前の問題解決に向けて政府、国会に働きかけるつもりはあるのか。
2、 JR東海との直接交渉において3県の首長・議会の結束は大きな力となります。南アルプス10市町村5月総会の機会を捉え首長・議会の合同シンポジウムの開催する考えはあるのか。
「2」 環境調査
1、 エコパーク登録
① ユネスコエコパーク登録スケジュールはどうなっているのか。
② 本市及び三県の南アルプス学術検討委員会は、リニア工事に対してどのような取り組みを行うのか。
2、 大井川流量分析
準備書の中の情報について伺います。お手元資料。
① 準備書中の「河川流量予測結果」に毎秒2t程度の減水とあります。この時の流況はどれを指すと記載されているのか。流況とは年間の河川流量の多い順に統計的に「豊水、平水、低水、渇水」と整理しているものです。渇水期に毎秒2tなどとんでもないわけであります。
② 河川流量予測に用いられた解析モデルの妥当性を評価できる資料や地下水位の設定に関する資料は示されているのか?これが解らないと毎秒2t程度の減水で済むのか、さらに大きな数字になる可能性もあるのかもさっぱりわからないわけであります。
③ そもそも準備書中に大井川の流量と雨量の詳細な実測データは示されているのか?また、年間雨量と透水係数の関係は示されているのか。透水係数とは「土の中の水が移動する速度」のことを言います。
④ 南アルプスの地質は複雑で透水係数についても毎秒、1メートル以上の水移動がある地質からほとんど水を通さない地質まで存在します。これらの情報を収集するために事業者がボーリング調査を行っていると思われますが、ボーリング調査と河川流量予測の関係はどのように記載されているのか。
⑤ ボーリング調査以外に地質構造を知る手段としてダイナマイトで仮の地震をおこして破砕帯滑断面を調査する弾性波探査、地下水や水脈を調査する電気探査、地下水の滞留期間を示すトリチウム検査を行っていると思われるが情報は示されているか。 
これ以外の事例も含め実は枚挙にいとまがありませんが「リニア新幹線工事の影響による地下水の予測・評価にあたって必要となる様々な詳細データは、JR東海から示されているのか」伺います。
《3回目》
「1」 JR東海との向き合い方ですが、議会はエコパーク大井川問題で市長と一体=オール静岡を表明しているわけですから、着工前の問題解決に向けた全ゆる可能性を模索していただきたいと思います。
「2」 環境調査
1、 エコパーク
① リニア新幹線問題でエコパーク登録がおこなわれなかった場合や条件が示された時、2014年10月、韓国ピョンヤンでの生物多様性条約COP14に訴えを行う考えは持っているのか。私はJRの準備書は生物多様性条約8条に違反していると認識しますが、同時に環境省は南アルプスを国立公園の大規模拡張の候補地としており、2014年11月シドニーでの第6回国立公園世界会議のテーマにもなりえます。南アルプスは環境問題の国際的シンボルとなる可能性を有しています。
まさに南アルプスは世界に輝く自然遺産です。
2、 大井川流量分析
① 答弁にもありましたが、環境影響評価準備書では、基本的な水源に関する情報が提供されていません。これは環境影響評価書としては法の趣旨に反していないか。情報提供を行わせる方法はあるのか、伺います。
② そして、水資源の調査との関係で、国土交通省、中部電力(静岡市は大株主)と情報共有を図る必要はないのか。
③ 更に、作年12月18日島田市で開催された大井川水利協議会において水量減少が問題となり、JRは「必要に応じて水をくみ上げ河川に戻す対策を示した」との報道です。あまりのトンネルの高低落差、数十年単位の時間規模にポンプアップは可能であるのか。

<上下水道庁舎建設の建設費の増額>
 2月補正予算議会で私は上下水道庁舎の防災拠点の早期完成の必要性を理解しつつも33億→59億に疑問もつ市民の皆さんへの議会としての説明責任、設計のやり直しの観点から、つまり、免振か制振か、駐車場地下化の是非、1回目のボーリング結果で液状化しない、2回目ではする、どちらが正しいのか。液状化対策の地盤改良費は必要か不必要か、で反対討論を行いました。いい放しでも有りましたので上下水道局の主張の確認、そして今後について伺います。
《1回目》
「1」 付帯決議
1、 「市民説明と再発防止」の付帯決議について市長はどのように受け止めたのか、また、どのように具体化するのか。
「2」 南海トラフ巨大地震対策
1、 液状化による地盤改良は不必要(①600ガルの設定、②細粒含有率35%③8m掘削)の指摘について、どの様な説明をされるのか。
《2回目》
「1」 付帯決議
ご答弁の説明で市民が納得していくものであるのか、どうか。
1、 2月26日市民からの要望にどう対応されるつもりか。
2、 市民が判断するためには基本的情報が必要です。入札に関係する情報、川口構造設計と日本建築センターとの事前協議、建築センター内審査記録など、増額について、情報公開請求があった場合、どこまで公開するのか。
「2」 南海トラフ巨大地震
1、 静岡市の最近の公共施設において
① 今回の上下水道庁庁舎の構造設計に建築部は相談を求められていない、とのことです。南海トラフ巨大地震の第4次被害想定を受け公共建築物構造計算について変更はあったのか。池邨議員質問あり。
② 具体的に、石田消防庁舎、市立病院において液状化対策をしている場合、細粒分含有率は何%であって、地表加速度は何ガルを検討しているのか。
2、 川口構造設計と日本建築センターにおいては、事前協議、2ヶ月の審議内容においては
① 90本から133本の変更は建築センターの指導によるものか、川口構造設計事務所が提案したものか。
② 基本設計後、どのような理由で、制震装置の本数が変化したのか。
「3」 街の賑わい
今回のスケジュールに、鈴木学園の移転時期問題が大きく影響しているとのことであるが庁舎建設が延期となった場合、
1、 どのような影響が鈴木学園に発生するのか。
2、 1坪あたり4200円の賃貸料で30年の賃貸契約であると賃貸料総額はいくらになるのか。また、59億円の場合の賃貸料総額はどれくらいになるのか。
《3回目》
「1」 付帯決議 上下水道委員会、市民との対話に期待します。
「2」 南海トラフ巨大地震対策 
七間町325ガルー600ガル、南八幡400ガルで525。資料の1回目のボーリングと2回目のボーリングの地層図の説明。
1、 他の耐震設計で増額となっている理由は何か。
2、 ダンパーの値段800万の積算根拠について。