まつや清の日記 マツキヨ通信

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リニア新幹線 JR東海に申し入れ後に地下道でキャンペーン

2015年06月03日 | ニュース・関心事

JR東海の中に入ったの3人。日本山岳会静岡支部の大島康弘さんと南アルプス・リニア市民ネット静岡の服部隆さん、そしてまつや。1時間のやりとり。成果はありました。静岡・中日新聞取材有り。

※要請文書東海旅客鉄道株式会社...
代表取締役社長 柘植 康英殿
2015年6月3日

リニア中央新幹線の「新たな自然環境改変」となる導水路トンネルへの対処及び静岡県工事の棚上げを求める要望書

南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡              
共同代表 松谷 清 服部 隆 有元利通 八木 功 増田和明     
連絡先 静岡市葵区鷹匠3-3-1地球ハウス
Tel054-209-5676 Fax054-209-5675
静岡県山岳連盟    代表 滝田博之      
静岡市山岳連盟    代表 松永義夫
静岡県勤労者山岳連盟   代表 竹本幸造
公益社団法人日本山岳会静岡支部 代表 大島康弘                 
連絡先 427-0011島田市東町1584 Tel 0547-34-3032

 4月14日、静岡県中央新幹線環境保全連絡会議第2回水資源部会が開催され貴社東海旅客鉄道株式会社より4月2日開催された同社内の大井川水資源検討委員会において大井川の水減量対策として3案の中から導水路トンネル案を採用していきたいとの報告がなされました。

 委員より「本線における毎秒2トン減量するといわれる水系や断層、導水路トンネルについても同様にデータの公表を求める」「全体の工事スケジュールはどうなっているのか。導水路トンネルは本線工事より先になるのか」「関係する地域住民への直接の説明会や議会への説明をどのように考えているか」「導水路トンネルによる大井川、沢の水や生態系への影響はないのか」など質問や意見が出されました。

 導水路トンネルは説明によれば12キロという本線より長く大幅な「新たに自然環境の改変」を伴うもので、昨年の環境影響評価手続きにおいてはまったく審議されて来なかった対策計画です。許可された中央新幹線工事計画の一部として貴社による独自調査や環境保全連絡会議への報告だけで済まされるものではありません。

昨年の環境大臣意見の総論部分(2)追加的な調査、予測及び評価の実施において「本事業は工事期間が長期にわたるものであることから、事業実施区域の社会環境、生活環境又は自然環境の変化があり、予測しえなかった変化が見込まれる場合は、その変化の状況を踏まえ、工事中及び供用後における評価項目を再検討した上で、改めて環境影響について、調査、予測及び評価を行い、適切な環境保全措置を講じること。また、新たに自然環境の改変を行う場合、工事実施中に新たに環境影響に係る知見が判明した場合等、本評価書における予測の前提条件が変化した場合にも、同様の取扱いとすること。」と示されています。

 この導水路トンネルは「新たに自然環境の改変」に関わるものであり、南アルプスエコパーク管理計画にも大きく影響するものであり、環境アセスメントの手続き、あるいはそれに準ずる対応策を検討する必要があります。既に静岡市長は4月15日定例記者会見で「厳しくチェックする」と発言し、静岡市専門家会議の場でJR東海からの説明を求めていく姿勢を示しています。今週中にも、静岡市が昨年度委託した水資源を含む環境影響調査結果が公表されます。また、一昨日、難波喬司静岡県副知事を本部長とする導水路トンネル対応含め横断的な組織である「リニア新幹線対策本部会議」が立ち上がりました。そうした経過を踏まえ以下の要請を致します。

1、 導水路トンネルは新たな自然改変であり環境影響評価手続きに準ずる対応を行うこと。
2、 導水路トンネル計画、水資源対策、大量残土処分など基本的な情報を改めて静岡市はじめ関係する自治体首長、議会・議員、住民に情報を提供し説明会を開催するなど説明責任を果たすこと。
3、 そのことが行われるまで静岡県のリニア新幹線工事の進行を棚上げすること。

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