まつや清の日記 マツキヨ通信

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導水路トンネル計画について有識者会議を設置しJR東海に説明を求める 静岡市議会総括質問

2015年06月22日 | ニュース・関心事

答弁内容の詳細は機会を改めますが主な内容は、以下の通りです。
1、JR東海はリニア新幹線工事による影響が南アルプスエコパークの理念に沿っているかどうかについて説明責任がある。

2、導水路トンネルは環境大臣意見の「新たな自然改変」と認識するが環境影響評価法に基づく環境影響評価を行う必要はない。有識者会議においてJR東海の説明を求める。

3、南アルプス環境調査結果をもとに有識者会議においてJR東海の説明を求める。
4、南アルプスエコパークの環境監視し管理運営するという市長マニュフェスト推進に向け南アルプス環境調査の結果を市民に情報提供する。

※※<リニア新幹線と南アルプスについて>
<1回目>
「1」 導水路トンネル
4月14日静岡県リニア新幹線環境保全会議水資源検討会においてJR東海は、環境影響評価書における大井川水量の毎秒2トンの減量対策として椹島までの12㌔の導水路トンネル案を提示しました。資料。南アルプスリニア市民ネット、静岡県山岳4団体は、静岡県、静岡市、JR東海に「この対策は環境大臣意見書における「新たな自然改変」にあたり環境影響評価に準ずる取扱いをすべきである」との申し入れを行っています。これに対してJR東海は「導水路トンネル計画は工事の一環、保全対策で十分」としています。静岡県は6月1日副知事を本部長とする工事対策本部を設置しました。
1、 南アルプス・エコパーク登録から1年たちますが、市長は
① この間のJR東海の対応をどう評価しているのか、
② 導水路トンネルは環境大臣意見の「新たな自然改変」に当たります。静岡市は有識者会議においてJR東海の説明を求めないのか、伺います。
「2」 南アルプス環境調査
市は6月9日2014年度の調査結果を公表しました。
1、 新聞資料。①この報告書の概要はどのようなものであるのか。②付随する計算資料の公表はどう考えるか。③この調査結果を活用して大井川水系関係自治体との情報共有や共同歩調をどのように作り上げていくつもりなのか、伺います。
<2回目>
「1」 導水路トンネル
「JR東海の側がエコパークの理念に合わせて自主的に説明すべき」との答弁。JR東海の側に説明責任があるんだ、と。JR東海とは「緊張ある関係」が必要です。1都6県の中で静岡市がJR東海以外に行政機関として唯一独自の水資源含む環境調査を行い、毎秒1.2~1.5t減少するとの水収支や地下水位の低下など確認したことは極めて重要なことです。これは田辺市長のリーダーシップがなければ実現しませんでした。直径2.5m、長さ12㌔という大規模な「新たな自然改変」となる導水路トンネル工事は、環境影響評価書においては、一切の記述はなかったわけであります。
1、 導水路トンネル工事で発生する土砂、水が流れない椹島まで12㌔の生態系への影響など環境影響評価書に明示するために再度の環境影響評価実施についてはどう考えるか。
「2」 南アルプス環境調査
1、 水の減量は市調査で1.2~1.5tですが、毎秒2tという
① JR東海との調査結果の違いをどう評価しているのか。
2、 井川漁協はヤマトイワナについての独自調査がおこなっています。静岡市の環境調査結果では、ヤマトイワナの存在や希少動植物13種も確認したとのことです。有識者会議の開催やJR東海との協議を行う必要はないのか伺います。
<3回目>
「1」 導水路トンネル
田辺市長のリーダーシップが示されながら導水路トンネル計画を「大きな自然改変」と認識はするが環境影響評価の再実施の必要なし、この点は納得できないわけです。
1、 そうすると静岡市がJR東海に求める環境調査、予測等はどのようなものを想定しているのか、伺います。
「2」 南アルプス環境調査
調査結果の違いは、トンネル本坑の掘削直後の一時的湧水量や斜杭トンネルなどでの湧水量、断層モデルでの90万のピースの透水係数などJR東海が情報提供していないことに理由があります。
1、 市長マニュフェストの南アルプス・エコパークの環境を監視し管理運営を行うために、市民に調査結果を広める必要があります。市民向け解説講座をどのように考えるか。
2、 静岡県は導水路トンネル対策だけでなく資材輸送など500台近いトラック対策も含め対策本部を立ち上げたが、県との連携についてはどう考えているのか。