まつや清の日記 マツキヨ通信

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「生態系・有識者会議にどう臨むのか」に田辺市長「環境と成長の観点で課題に向き合う」! 60年前の被圧地下水による大井川上流域の地下水年齢認めるも「更なる調査はしない」!

2022年06月29日 | 市政
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「生態系・有識者会議にどう臨むのか」に田辺市長「環境と成長の観点で課題に向き合う」!
60年前の被圧地下水による大井川上流域の地下水年齢認めるも「更なる調査はしない」!
生態系保持のために「全量を減水付近に戻す」を求めながら「ルート変更案を前提せず」!
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二元代表制の原則からすれば議員の質問に市長は答弁すべきにも関わらず、この間拒んできた田辺市長がようやく答弁しました。
今回の質問の準備過程で、担当職員の知的レベルの高さを再確認できたことはこれからの南アルプスリニアトンネル工事ストップに向けた活動の基盤形成に有意義なものになりました。
答弁自体は、期待したものと程遠かったです。
答弁全体については後日アップします。
質問原稿をアップします。
 
※質問原稿。
2022年6月議会市長の政治姿勢について 南アルプスとリニア   
 田辺市長は、4月26日JR東海が示した「山梨県側に流失する大井川の水、全量戻しのA案、B案」特に今回新たに示されたB案「工事の一定期間、東京電力が発電のための取水を抑制し、大井川に還元する方策」=言い換えれば田代ダム水利権の目的外「また貸し」案に、6月7日定例記者会見で「議論進展のきっかけになる」と述べています。私は、非常に疑問です。
《1回目》
「1」 南アルプスとリニア中央新幹線について 
1, 市長が評価するB案について伺います。
① 旧川根3町における「水返せ運動」等の末、東京電力田代川第二発電所の水利権における河川維持流量等について合意に至った歴史を、市長はどのように認識しているか。
② JR東海が示した、田代ダムB案は、お手元資料、6月5日静岡新聞に渇水期に維持流量0.43t/s+凍結防止1.62t/s=2.05t/s下回り「実現に課題多い」旨の記事があるが、この取水抑制案について市長はどのように考えるのか。
2、 一方、6月8日第14回国交省有識者会議において「生態系」に関する議論が開始しました。
① 市の受け止めはどのようなものか。
② トンネル湧水について市はこれまで「全量を減水付近に戻すこと」を求めてきたが、「生態系」に関する議論にどのように対応するつもりか。
《2回目》
「1」 南アルプスとリニア中央新幹線について 
1、 B案についての答弁いただきました。6月議会で島田染谷市長は300t、500tの範囲なら「評価する」、牧之原杉本市長は「維持流量の観点で疑問がある」と述べています。大井川水利流量調整協議会委員でもある静岡市、慎重さが求められます。JR東海は、山梨県側に流失する水量をJRモデル、静岡市モデルを活用して、透水係数を10の-6乗、-5乗で300t、500tと推測しています。超高圧突発湧水を有する破砕帯の透水係数の設定によっては、更に多量の湧水が発生する可能性があります。
① 山梨県側に流失する湧水量が予測値以上のものとなる可能性があることについて、市の認識はいかがか。
2、 静岡市は南アルプスの環境保全は椹島下流域にトンネル湧水が戻されるだけでは問題は解決しないことを強調してきました。2021年12月の水資源に関する中間報告書で溶存イオン濃度やトリチウム等による解析で上流域の地下水は60年以上以前の被圧地下水で構成されていることを明らかにしました。
① 国有識者会議において、大井川の地下水等により、中下流域の「水資源」について整理されたところであるが、市として大井川の水循環について、更なる調査を行う考えはないか。
3、 川勝知事は6月6日、国交省に対して「巨摩山地の高圧湧水の発生のおそれを受け山梨県側ルート変更」が行われたことを踏まえ、静岡県側にも地質・地形に問題があるのに大井川流域ルートを回避しなかったことについて「計画決定過程の公表」を求めました。実は、静岡市はJR東海に2011年に知事同様の説明を求めていていますが回答は「施工可能、今後更に検討する」と極めて曖昧でした。4月26日山梨県巨摩山地よりさらに厳しい破砕帯を示す地質図が示されたことを踏まえると生態系観点からも県知事の対応は適切です。①南アルプスルートの変更することについて、市はどのように考えるか。
《3回目》
「1」 南アルプスとリニア中央新幹線について 
1、 「全量戻しの新たな案」「静岡県側の破砕帯のある地質の存在」「大井川の科学的水循環の把握」「南アルプスの生態系保持するためのルート変更」など新たな課題が明確になり、国での生態系の議論がはじまったところです。
① 静岡市中央新幹線建設影響評価協議会の委員1名が、国交省有識者会議の委員に選任されたが市として早急に協議会を開催する考えはないのか。