まつや清の日記 マツキヨ通信

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南アルプスの自然生態系、リニア中央新幹線の今後のキャスティングボード握る静岡市!

2023年12月01日 | 市政
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国有識者会議「南アルプス生態系」報告書の評価、静岡市の対処、田代ダム案、質問!
南アルプスの自然生態系、リニア中央新幹線の今後のキャスティングボード握る静岡市!
難波市長の答弁、環境局長の答弁はせいせいしない内容でした、12月4日協議会に注目!
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●松谷清議員
南アルプスリニア中央新幹線についてお伺いいたします。
国有識者会議の報告書についてであります
リニ中央新幹線をめぐるJR東海・国、県、8市2町、静岡市の動きは、第26回、第27回の国有識者会議の報告書を巡り流動化しようとしています。
そうした中で難波市長は、第26回国有識者会議の南アルプス環境保全報告書に対して、工事開始前の影響回避低減措置が十分に書かれていない。
そしてまた、静岡県の報告書への批判的意見に理解を示してきました。
また第27回国有識者会議のまとめに、静岡県森副知事が抗議ともいえる
「議論の継続を求める」
コメントを発表しました。
市長からは、代表質問において創生静岡白鳥代表からの360万立米の盛り土や南アルプスの自然環境、ご質問に大枠の方向性は示されております。
県は国有識者会議の報告書に対して検討が不十分との見解を示しているが、市はどのように評価しているのか。
市長は11月22日記者会見において、科学的工学的観点に基づくJR東海との協議を始めることは表明する一方で9月リニア市議会決議も挙がっている中、
「市には権限がない」
「県条例に基づく意見提出」
という慎重な表現もされています。
いくつか論点として
1)360万㎥土砂盛土と周辺の深層崩壊による天然ダム決壊によるドロノキ含む燕沢、椹島、畑薙ダムへの影響評価。
これは12月4日の市協議会で議論されるとのことです。
2)大井川の水の減少に伴う35の沢、特に希少種に関連して11の沢のJR東海の調査に国有識者会議委員の板井氏の数年の調査の必要性の指摘、静岡市の環境影響調査により、移植など代償措置の効果は低いことが判明しております。
市長は
「大井川の水より南アルプスの自然環境の問題の方が難易度は高い」
ということもたびたび発言をされております。
3)高山植物・ライチョウなど氷河期からの動植物の生存環境を維持していく意味での駒鳥池や湧水における表流水と被圧地下水と関係性の調査の不十分さ、などあります。
織部政策監も赴任しました。
市長がこうした論点をどう捉えているかで対処も変わります。
2,国有識者会議の報告書を踏まえて、市は今後生態系の保全の課題にどのように対処するのか。
●難波市長
私からは大項目に南アルプスとリニア中央新幹線についてのうち、中項目1国有識者会議報告書についての二つの質問にお答えをいたします。
まず国有識者会議の報告書についてですが、有識者会議は、令和4年6月から14回にわたり、生態系の問題について、各分野の第一人者による科学的根拠に基づく議論が行われてきました。
これに対し県は留意点や課題点について十分な議論が行われていないと指摘しています。県の指摘の通り、報告書には、トンネル掘削開始前の回避低減措置の不足など確かに不十分な点はあると考えます。
しかし、全体として見れば、これまでの有識者会議での論点整理に沿った精緻な検討により、南アルプスの生態系等に関する知見は相当高い水準まで積み上がったと考えています。従って、有識者会議の報告書は、これから静岡市中央新幹線建設事業影響評価協議会において、具体的な議論を進める上で大変有効な報告書であると評価しております。
次に、本市の対応についてですが、国有識者会議の報告書では、トンネル掘削による南アルプスの環境への影響と対策について
1トンネル掘削に伴う地下水位変化による沢の水生生物等への影響と対策
2高標高部の植生への影響と対策
3地上部分の改変箇所における環境への影響と対策
この三つの論点ごとに大きな方向性がまとめられました。
これら三つの影響と対策の取り組みの前提として、自然環境への影響は、多くの不確実性を伴うことから、施工開始前からモニタリングを行い、その結果を影響の予測評価にフィードバックし、必要な保全措置を実施するとしています。
またJR東海においては、整理された環境保全措置やモニタリング等の対策に全力で取り組むとともに、静岡県や静岡市等の地域の関係者との双方向のコミュニケーションを十分図ることが重要であるとされています。
これらの点については、確かにまだ詰めるべき点があります。
よって、報告書、十分読み込み、何をさらに進める必要があるかを整理し、JR東海と対話を進める必要があります。
今後本市としては、有識者会議の報告書を踏まえて、市の協議会において、委員の皆様にご議論いただき、それを参考にして、市の見解を取りまとめてまいります。
●松谷清議員
2回目の質問であります
南アルプスリニア中央新幹線についてお伺いします。
報告書についての考え方が示されました。
そこで次はですね、多少ダム取水抑制案についてお伺いしたいと思います。
トンネル工事に伴う県外流出する水量を、東京電力田代ダムの水利権の活用で対処するいわゆる田代ダム取水抑制案についてお伺いいたします。
静岡県は11月29日一昨日ですが、JR東海に対して8市2町を含む大井川利水協議会が、県外流出量に田代ダム取水抑制量が不足する場合、それから二つ目に特に渇水期になるわけですが、二つ目に、突発湧水など想定外の事態の対応を今後もきちんとすべきだという条件をつけて了承の回答を出しました。
タブレットに静岡新聞11月30日ニュース資料がありますので見ていただければと思います。そこで田代ダム取水抑制案の渇水対応について市はどう考えているのか伺います。
次に突発湧水の想定外の事態、これはですね静岡市の生態系の問題に絡みます。
大井川の水量について、JR東海は主には降雨量によるとしています。県の第7回水資源地質構造専門部会で、JR東海は、大井川の水量は4200mmの雨に匹敵するとしていますが、気象庁のデータでは年間2700mmの量となっている。
その差は1500mmはどこから来ているのかということが専門部会で問題となり、それは被圧地下水による水量ではないのかとの指摘がなされました。JR東海はそのことについてまだ明確な回答対応しておらず、回答するとは言ってますが未だ回答はありません。
8市2町からの突発湧水の懸念の根拠はここにあるわけであります。これは市長が副知事時代のことでありますので十分認識されていると思います。
問題はですね静岡に影響してくるんですけれども、山梨県側に流出する水量は、透水係数、文献値から推定して、ゲットフロー図による想定500万tというふうに出してるわけでありますけれども、透水係数いかんで県外流出は増加します。
6月議会で透水係数について環境局長から、解析条件の一つに過ぎないと答弁をいただいております。しかし、JR東海はボーリング調査、実測による透水係数を一度も公表していません。ようやく県の専門部会の指摘を受けて、静岡県側の破砕帯に繋がる山梨静岡県境の破砕帯に対して実測を始めました。
そしてもう一つの突発湧水の可能性は、これ静岡県内の西俣地下破砕帯になるわけでありますけれども、JR東海はボーリング調査、斜めからのボーリングやっておりまして破砕帯の存在を認めているわけであります。これも専門部会で指摘をされています。
しかしまだこの調査資料は公表されておりません。被圧地下水による突発湧水量の算定をしっかりとしなければ、田代ダム取水抑制案は成立しません。またこの問題は、35の沢、11の希少種に関連する沢の問題や高山植物、らいちょうの生息環境など静岡地域の南アルプスの生態系に大きく影響します。
転付峠周辺では山岳関係者の話では十分に垂直ボーリングが可能だというふうにも述べられているわけであります。その意味におきまして、地質構造を把握するためには、JR東海が行った過去のボーリング調査の結果など資料提供を静岡市として求め、さらにJR東海に垂直ボーリングの実施を要請すべきではないのかと考えますが、その点はお伺いしたいと思います。
●環境局長
リニア中央新幹線に関する2点のご質問にお答えします。まず、田代ダム取水抑制案の渇水期の対応について、市はどう考えているのかですが、取水抑制の実施内容については、JR東海から説明を受けており、本市としては、県外流出量を大井川に戻す方策として、渇水期の対応を含め、有効な案だと考えております。
なお、冬季など、渇水期において、発電所を安定して運転継続するための流量を確保できない場合は、発電所の運営への影響を考慮した上で、適切な方法を東京電力リニューアブルパワーと協議をしていると認識しております。
次に、地質構造を把握するためのJR東海への要請についてですが、トンネル掘削による沢の水生生物などへの影響を低減するためには、断層の位置や地質、トンネル湧水量を把握することは重要です。
しかし、JR東海が実施した過去のボーリング調査のデータだけでは不十分であり、また垂直ボーリングでは、トンネル本坑付近の精緻なデータは得られないと考えております。
国の有識者会議の報告書案では、施工開始前に高速長尺先進ボーリング等で断層の位置などを把握し、その科学的データに基づき、必要な保全措置を行うこととしています。
本市としては、トンネル本稿に沿った高速長尺先進ボーリングで得られるデータなどを基に地質構造やトンネル湧水量を評価し、生態系への影響を低減することが重要であると考えております。以上です。
●松谷清静岡市議
それでは3回目の質問いたします。
田代ダム取水抑制案が合意されたと市長もそれはまあいいよと言ったんですけれども、しかし肝心のその取水量の分析については、不十分だと、不十分だとわかってるんですけど、答弁ではですね私がお願いしました垂直ボーリングはあまり効果がないよってことだったんだけれども、JR東海に直接資料を要求することについて答弁してないんですねこれはなぜかというのは私非常に不思議なところなんですけれども、協議会でこれから議論するわけでありまして、なおかつ市長は独自案というのは前回の盛り土案については出してるわけでありまして、そういうものを出していく意味で、基本的な情報を入手するっていうのは、当然科学的工学的観点に立てば、必要なことだと思うんですけれども、そこの答弁が明確でないのは大変残念であるということを述べて質問を終わります。

明日1日13:00から1,社会の大きな力と情報公開・市民参加、2,リニア・南アルプス! 3、学校給食のお米の地産地消,「市長、議員の期末手当引上げ」議案質疑!

2023年12月01日 | 市政

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明日1日13:00から1,社会の大きな力と情報公開・市民参加、2,リニア・南アルプス!

3、学校給食のお米の地産地消、総括質問後に「市長、議員の期末手当引上げ」議案質疑!

30日増田藤枝市議、5日森島田市議、秋山焼津市議、15日大石牧之原市議と連続で質問!

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8市2町の市議たちと連携して大井川の水、南アルプスの自然環境、盛り上げたいですね。

藤枝市の増田市議の質問への北村市長の答弁、YOUTUBEアップされています。

https://youtu.be/3rjRZJfO-30?feature=shared