マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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瀧ノ蔵神社満願三日講

2009年05月01日 07時50分33秒 | 桜井市へ
みぞれ雪が粉雪に変わった桜井市瀧倉。

瀧ノ蔵神社で3月1日から三日間に亘って営まれてきた三日講も満願の日を迎えた。

今日は三日講の最後やでと六人衆は拝殿に登って般若心経を唱える。

御供モチを供え、一老が蝋燭に火を点すと始まった。

心経は3べん繰り返されて、3回目は法螺貝を吹く合図とともに一斉に太鼓を打ち、錫杖を振りかざしシャランシャランと鳴らす。

いっぺんの心経を唱え終わると、一老は手前に置いてあるサカキの葉を一枚ずつ移していきます。

鐘を逆さにしたような「キン」を打って次の心経が始まる。

これを九回繰り返して三日講の営みを終える。

三日講の音が瀧倉山間に響き渡るこの日、冷え込みは厳しく降る雪は止まない。

心経唱和を終えた六人衆は集会所に上がって持ってきた煮しめをいただき直会の場に転じる。

御供モチは持ってきた者が持ち帰るという三日講は別名に心経参りと呼んでいる。

(H21. 3. 3 Kiss Digtal N撮影)