マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

入院22日目

2015年08月02日 13時46分02秒 | むびょうそくさい
この日から3日間の記録は事後に思い出しながら記述したものだ。

ケータイの持込は当然ながら、ない。

映像はなくとも記憶を頼りに記録しておく。

目が覚めたのは朝5時。

場はICU室だった。

手術は無事に済んだというが、まだ意識はもうろう状態。

そんな状態だが、早速、手術の汚れを落とす身体拭きがあった。

看護師さんなのか、介護福祉士さんなのか判らないが、数人がかりで拭いてくれる。

朝7時、面会に来たかーさんとおふくろはICU室に案内されて入室した。

ほっとした顔は判るが、声が出ない。

口にはフルヘイスマスクの酸素吸入器がある。

口は開けても声はまったく出ない。

頷くのが精いっぱいだ。

そんな姿を見たおふくろは寂しい顔をしていた。

対面はそれだけだ。

会話もできないから早くICU室から出ていってほしいと思った。

辛い姿を見てもらっても悲しくなるだけだ。

声が出ないから担当の看護師さんとも会話はできない。

看護師の質問に答えるには文字を書くしかない。

空中に書こうとしたが文字は判らない。

手のひらを広げてくれた看護師さん。

そこに指をなぞって一文字ずつのひらがなで伝えた。

場合によってはカタカナも書いた。

看護師さんは入れ替わりたち替わり。

その都度、手のひらに文字をなぞって会話した。

笑顔で答えた看護師さんの顔は忘れない。

9時、レントゲン撮影があった。

ベッドで寝たままの状態で撮影する。

その際、背中に何らかの板を挿入したようだ。

昼も午後も時間がまったく判らない。

昼と思っても朝のうちだったりする。

時間間隔がまったくない。

意識は完全に戻っていない状態だと思った。

夜、溜まっていた痰の排出をする。

ぜいぜいと息を吐き続けると咳が起って痰がでる。

それを呼吸器管にチューブを入れて吸い込む。

ぜいぜいしながら何度も吐きだす。

これが辛いのだ。

繰り返すこと3回。

「たくさん出ましたよ」と看護師さんが伝える。

ストロー付きのカップに冷たい水を入れてもらった。

寝ている状態でも飲める。

(H27. 8. 1 記)