マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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撮影不許可のあじさい祈願

2019年11月27日 09時50分06秒 | 民俗あれこれ
昨年のことである。平成29年6月18日に訪れて取材願を申し出た橿原市久米町にある久米寺

毎年の5月3日に行われる練り供養がある。

平成15年に行われた練り供養を拝見したことがある。

その一こまは、著書の『奈良大和路の年中行事』で紹介させていただいた。

そのお礼に献本させてもらった久米寺にあじさい祈願をしているとわかった。

HPに紹介されているあじさい祈願の内容は紫陽花のことばかり。

“祈願“はどのような形式でされているのか、そのことを知りたくて訪れた前年の6月18日

ほぼ概要がわかったところで、実際に拝見したくお願いしたら、その日にお越しくださいと云われていた。

あいさい祈願の日は境内一面に咲き誇る紫陽花の満開時季に合わせた第三日曜日。

ようやくあじさい祈願を拝見できる、と思って出かけた。

本坊にある呼び鈴を押して訪問した久米寺。

これこれしかじかと用件を伝えた本坊の女性。

どうやら貫主密教門成範のご婦人。

お越しくださいと云われて訪ねました、と伝えたらあっさり不許可が返答。

これはどうしたものか。

10年前に発刊した調書も献本させていただいているのですが・・と言っても記憶にないという婦人。

14、5年前のこと。

住職に続いて副住職が亡くなられた、と話してくださる。

あじさい祈願を営む本堂内は一切撮影禁ズ、だという。

あじさい祈願の祈祷札であろうが、それも撮影禁ズ。

では、本堂の外、外郭から撮らしてもらうことは・・・、とこれもまた禁ズ、である。

撮影禁の理由は、檀家の人が順番に祈祷待ちにいるから屋外も撮影禁じている、ということのようだ。

あじさいに願いを託す祈祷願いの文面も公開ご法度。

では、昨年にご了解いただいたのは・・と聞けば、その僧侶はお寺の住職でなく、違う人だという。

久米寺のあじさい祈願は、10年ほど前からはじめた営み。

そのことは、非公開でもないが、差しさわりのないような文章で表現を、とお願いされた婦人。

紫陽花の花はシンボルでもある多宝塔とともにいくらでも撮って構わないが檀家務めのあじさい祈祷は撮影禁ズ。

されに付け加えられた撮影条件。

紫陽花が咲く多宝塔、本堂を撮っても構いませんが、あじさい祈願に来られている檀家の人たちは撮らないでください、と伝えられた。

(H30. 6.16 SB932SH撮影)