明日4月28日は3月11日に発生した東日本大震災から数えて四十九日め、その日に亡くなられた方々の「四十九日忌」にあたります。
そこで、清運寺でも東日本大震災の物故者の方々の御冥福をお祈りするとともに、被災者の方々の安寧と復興をお祈りいたします。
偶然ではありますが4月28日は立教開宗会。日蓮聖人が国家や人々を救うために法華経を広める決心をなさった日でもあります。法華経を通じその教えを実践することで、安穏で平和な世界築くことをめざしましょう。
法要は午前10時から、清運寺の本堂で行います。
ご一緒にお祈りしていただける方は、時間までにお越しください。
先日行われた田中好子さんの葬儀、そのなかで同じキャンディーズの仲間だった伊藤欄さんと藤村美樹さんの弔辞が読まれました。
その中で気になったのは天国と神という言葉。
天国というのは浄土をさしているのでしょうが、どちらかというとキリスト教の浄土のイメージがあります。
葬儀の様子を見ると南無妙法蓮華経と唱えている声が聞こえたので仏式でしかも日蓮宗系のやり方で行われたものと思われます。とすると、その浄土とは霊山浄土になるはずなのに。
しかも、仏式でも各宗派によって浄土が違うんですよね。
日蓮宗系(南無妙法蓮華経)の浄土は霊山浄土、浄土宗系(南無阿弥陀仏)の浄土は極楽浄土といった風に。
そしてそれぞれの浄土を治める仏様(神様ではありません)は霊山浄土ならお釈迦様、極楽浄土なら阿弥陀様です。
今回の弔辞でもわかるように、亡くなられた方が行くところと言えば天国,そこの主とは神様という認識が持たれているのでしょう。おそらく多くの日本人がそういう認識を持っているのではないでしょうか。大抵の人が仏教徒であるにもかかわらず。
こういう状況を招いたのは仏教の布教者、僧侶のアピール不足のせいなのでしょうね。
もっと正しく認識していただけるように頑張らなければいけませんね。
いずれこの世界を離れてお世話になるのはそれぞれの浄土の仏様なのですから。
東日本震災の被災者救援ミッションというとアメリカのともだち作戦が有名ですが、いろいろな国でもいろいろな支援の輪が広がっているようです。
ちょっと前の話になりますが、スウェーデンでも”てつだい”と題された東日本震災のチャリティー催しがストックホルムの王立劇場で開かれたそうです。
”ともだち”の次は”てつだい”ということでしょうか。
スウェーデンでも日本に滞在している自国民に対して出国勧告が出ているそうですが、それに対して批判も起こっているそうです。
どういう批判かというと、日本が好きで住んでいるのだからこんな時こそ日本のために出来ることをしたい、それなのに過剰に反応するのはいかがなものかということのようです。
やはり多くの国で日本からの出国勧告が出ている中、冷静にしかも日本の事を考えてくれている外国人の方もたくさんいるということなのですね。心強いことです。
午前中、かふふ歴史倶楽部の学習会で武田氏館跡の見学をしてきました。
武田氏館跡とは武田神社とその周辺をさすもので、現在武田開城500年イヤーにむけて着々と整備、発掘が進められています。
今日見学したのは、武田神社宝物館、西曲輪発掘現場、大手周辺整備地です。
今日朝一番に清運寺にも玉穂中学校の生徒さんが「ふるさと探訪」という校外学習で太宰治の史蹟を訪ねてきましたが、武田神社周辺にも同じ玉穂中学の制服を着た生徒さんが大勢来ていました。
そのほかにも武田神社では結婚式が行われていたらしく、本殿の前で白無垢姿で記念撮影をする花嫁さんの姿も。
また、能舞台では能の舞のおけいこが行われていました。
なんだかとても賑やかでしたね。
さて肝心の宝物館はというと、以前来た時とだいぶ展示物が変わっているようです。
なんでも、学芸員さんが新しくなって収蔵品の展示入れ替えが頻繁に行われるようになったのだとか。
西曲輪は昔藤村記念館が建っていた場所の北側あたりです。
(かつてここに藤村記念館が建っていた)
そこからは曲輪の中の通路や門の礎石なども見つかっているようです。
(正面の石積みが土塁の基礎の石の一部か)
(石が敷き詰められた部分は通路だったようです。)
(西曲輪内の石階段を上って)
(写真の左右に土塁が、真ん中の通路に門の礎石跡が見られます。)
そして、大手周辺へ。
大手周辺整備地とは武田城の東にあった正門の東側のこと。
現在芝生が敷き詰められてきれいに整備されています。新しく厩跡地も平面展示?されています。
(整備された大手周辺、以前は草ぼうぼうだったのが、芝生が敷き詰められて公園のよう)
(数年前までたくさんの蓮が咲いていた総堀は整備されてきれいになりました。しかし、龍ヶ池からそそぎこまれる水の勢いが強すぎて水温が上がらず、蓮は全滅、代わりにスイレンが植えられているようです。)
(正面の正方形が厩跡。いくつもある丸いものは礎石を表しています。)
数年に一度ぐらいの割合でこのあたりの史蹟めぐりを行っていますが、そのたびに整備や発掘が進んで様子が変わっています。武田館跡地の整備が完全に終わるのがいつかは分かりませんが、行くたびに新しい発見があります。刻々変わっていく様もまた興味深いものです。
昨日午前中本堂で法事中に地震が。
微妙な揺れがだんだん大きくなって、内陣の天蓋もゆさゆさ揺れ始めます。
お経を読みながら、いったん中断すべきかそれともこのまま続行か悩みます。
幸い揺れは収まってきたのでそのまま続行。
鉄筋コンクリート作りの本堂がこれほど揺れるとは。
鉄筋なので少々の地震にはびくともしないと思っていたのに。
後で震度を確認すると甲府は震度3、庫裡にいて感じるより本堂の方が大きな揺れに感じられます。
本堂が揺れるのは屋根が銅版で軽いせいなのか。
それとも揺れることで衝撃を吸収しているのか。
いずれにしても被害もなく法事も無事に執り行うことができました。
昨日は土曜日だったので、多くのお寺で法事が行われていたはず、他のお寺ではどう対応したのでしょう?
法事の後、近くの寿司屋でお斎があり、それを終えて帰ってくると、今度は近所のお宅に救急車が。
なんでも出血が止まらず助けを求めたのだとか。
患者が救急車に乗り込んだものの、一向に動き出す気配がありません。
聞けばかかりつけ医も土曜のため不在で受け入れ先の病院を探しているとのこと。
小一時間も経ってようやく出発。
幸いなことに重病ではなく、その日のうちに自宅に戻ったそうですが、一人の患者を搬送するのにこんなに時間がかかって大丈夫なんだろうか。
休日だったので受け入れ先がなかなか決まらなかっただけかもしれませんが、こんなに時間がかかっていたら重病の人はどうなってしまうんだろうと恐ろしくなります。
昨日ホームセンターへ畑に使う肥料や資材を買いに行ってきました。
ところが、いつも買っていた牡蠣殻石灰(有機石灰)が置いてありません。店員さんに尋ねると、宮城の工場が被災して生産のめどどころか工場自体の復帰のめども立っていないのだとか。
代わりの商品として広島の牡蠣を使った有機石灰がおいてありましたが、こんなところにも影響がでているんですね。
また、今日メールを開くと毎年ゴールデンウイークに開催されているラフォルジュルネオジャポンという音楽のイベントが原発事故がレベル7に引き上げられたため、海外からの出演者が多数来日キャンセルになり大幅にプログラムを変更することになったという情報がありました。
3月の地震以来、フィレンツェ歌劇場のオペラ公演も中止になっていますし、このまま原発の事故が終息しないとこれからも海外からキャストを招いての公演中止も続いていくのでしょう。
6月のメトロポリタン歌劇場の公演はどうなるんだろうな、楽しみにしていた公演なので気になります。
海外に住む友人の話だと日本イコール危険という認識を持たれているそうですから。
ともかく一日も早く原発事故が終息してくれないことには被災された地域の方々をはじめ日本全体もこの先の予定が立ちませんね。