フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

一理あり

2006-11-18 19:28:12 | Weblog
今日はパンプがとてもハイ。朝から外国に行くと言って硬い意思を持った顔してました。バナナも休んで本人は出かけるつもりです。しばらくすると荷物を持ってでかけてしまいました。車庫から大きな声が聞こえてきます。聞こえてる間はほっときましょうと用事をしていると「悪魔、鬼」とパンプのののしる声。見るとマーチンに連れ戻されて来てました。いつものように「迎えの車は来ません。お休みです」と言って家の中に入れたのですがパンプは納得していなかったのですね。蛍光灯が、ゆらゆらとあかっていたので取り替えているすきにまた出て行きました。今度は声が聞こえてきません。遠くまで行ったようです。そういえば、マーチンに「私がしていることやから、あんたには関係ないでしょう」と言っていました。「ウ~ン一理はあるなぁ」と思いました。あとの迷惑がなければね。声が聞こえないものですから5分後に探しにでましたが見つかりません。近所をくるりと回ったところで大きな車の横におすましして立っているのを発見。「帰ろう」と言っても「いやだ」と言って言うことを聞きません。もともと聞かないのですが今日は特に行ってしまっています。こんなとき待つ以外ないのです。人は、いつも待ってるだけの存在かもしれない。と、力なき自分を慰めつつ、とことん付き合う決心をしました。1時間位たっていたでしょうか、そのうちパンプが車に書かれている文字を読み始めました。顔を見ると正気に戻っています。「帰ろうか」と言うと「うん」と言って素直に帰ってきました。旅行はこれで終わりですが、今日の後遺症は、すぐに復活という形で現れました。夕飯の買い物をして帰って来て冷蔵庫を開けるとどこから引っ張り出したのか車の不凍液とウォッシャ-液がジュースや牛乳の代わりに並んでました。野菜室にはバッテリー充電器がはいってました。「なんだこりゃ」と目をむいて片付け、風呂に火を入れて晩飯を作っていると脱衣場のほうから声が聞こえてきます。風呂に入る「まだ沸いてない」私が入るのやからアンタに入れと言うてない。「う~ん 一理あるなぁ。」と感心してる間にドボン。水風呂に浸かってしまいました。しばらく出てこなかったですけど人は、人に気に入られるために生まれてきたわけじゃないから所詮狂っても自己実現の方向へ自分を向けるのかと考え込んでしまったフェンネル氏でした。
コメント
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