フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

銀杏並木

2006-11-26 10:46:06 | Weblog
雨が止んだ銀杏並木を歩いて来てふと振り返ったら何と幻想的な景色がありました。落ち葉が落ちてくるようにまるで自分の歩いてきた道を見るような思いでした。はっきりとは見えないけど、おぼろげながらではあるけれど消すことの出来ない自分の道。幾多の選択をして危険を避けてやっとたどり着いた道。懐かしくはあるけれど、決してそこに戻ることは無い道。マイウエイ。今の若者にはこの発想は希薄だ。リセットだと言う。そこには、考察や反省の思考は皆無だ。自分の過去は、消すことは出来ない。この単純な真実が欠落している。極端な話、命までもリセットされると思い込んでいる。どこかのスピリッチュアルカウンセラーの言葉を鵜呑みにして、リセットだとビルの屋上から飛ぶのだろうか。道という考えなしにセット、リセットだけの発想で生きていくのは、まるでギャンブルだと思う。人は、自分の歩いてきた道を修復しながら、これからの道を探して進んでいくもんだとフェンネル氏は思いました。

コメント
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