フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

ストレンジフルーツ

2006-11-29 20:13:28 | Weblog
朝、アボとガドを連れて公園に散歩に行くと木に変なものがぶらさがっていました。全く似合っていません。ストレンジフルーツだねと言いながら写真を撮りました。まるでパンプが育てた木のようです。「まぁ綺麗」なんて喜ぶ顔が目に浮かぶようです。一昨日の激しい雨と風で木の前にある公衆便所の中のトイレットペーパーが、巻き上げられてちぎれて飛んで木に引っかかっています。廻りでは、銀杏が黄色く色づいてはらはらと落ちながら道を山吹色のじゅうたんを敷いているというのにこの楠だけは何の因果でトイレットペーパーを巻きつけてわが身をさらさなければならないのでしょう。その姿にふと自分を重ね合わせ自分以外のことで人は多くの厄介をかかえているなと思いました。そして、自分の責任以外で降りかかってくる厄介事は、ストレンジフルーツだと思って、皮もむかず洗わず処理していく、これが、トラブル処理の考え方だなとこの木のしたでフェンネル氏は、痛く感心しながらストレンジフルーツを眺めていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする