フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

シベールの日曜日

2007-06-20 21:26:36 | Weblog
今までに見た映画でどれが一番良かったかと言われてこれですと答えられる人は、そんなにはいないと思う。でも確かによかって印象に深く残っている映画は、必ずあるもので、それも1本ではないけれど今は、何故かシベールの日曜日が思い出される。中学の1年か2年のときに見たのかな。内容は良くわからなかったけどとても印象が深かった。シベールの可愛かったこと。僕は、シベールに恋して帰ってきたような気がする。勿論、恋の何たるかも知らなかったけど大変なショックだったと言おうかピエールとシベールやはり、恋物語としては捉えていたように思う。それが、自分の恋のスタイルの原型、プラトニックスタイルとでも言おうか、すぐに、離れたり、くっ付いたりしない、ずっと寄り添うという形を教えてくれたような気がする。名前を相手に告げることがどんな意味があるのだろう。何故ピエールは、殺されたのとか分からないことだらけだったけどパトリシア ゴッジの可愛らしさと もう当時の自分から見れば、おじさんだったけどハーディ クリューガの少年っぽさが気に入っていた。当時の映画では、大人は大人であって他の何者でもなかったのが主流だったけどピエールは初めてこんな大人もいるんだということを示してくれたようなきがする。それから、何十年もたって、NHKの再放送で見たけど印象は当時のままだった。内容は、当時よりずっと把握できたけど素敵さは変わらなかった。ピエールのPコートがいいなとか細部を検討する余裕もあった。折りたたまれた紙おあける。そこには、Cybeleと名前が書かれていた。ここが重要なんだ。今では、Cybeleという名前を見ただけでギリシャ系移民の子なんだと分かるけど・・・・・いろんな意味を持ったいろんな見方ができるやはり愛すべき映画なんだということが良くわかって懐かしい。
コメント
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