水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

愉快なユーモア短編集-34- 昔の子供遊び 8> お手玉と赤拾(あかひろ)い  

2018年09月26日 00時00分00秒 | #小説

 男の子供遊びばかりを列挙(れっきょ)してきたので、ここで女の子供遊びも一つ紹介(しょうかい)しておきたい。お手玉である。別に紹介などしてもらわなくてもよいっ! とお思いの方は、テレビのサッカー中継でも観ていて下さればそれでいい。^^
 この遊びも一人と数人とやる場合に分かれる。ということは、一人でも十分、楽しめるのである。まず、お手玉を作る必要がある。どんな布切れ(出来れば薄い方がいいようだ)でもいいから用意し、俵(たわら)形、四角形など形は好みで作ればいいようだ。朧(おぼろ)げながらも実際に見た記憶によるものだ。ということで、よく知らないから遊び方の解説はネットの検索でお願いしたい。
 女の子達がお手玉で遊んでいる。その光景を遠くから男の子供達が垣間(かいま)見ている。
「細かいこと、してるなぁ~」
「ああ…僕達は赤拾(あかひろ)いでもしようかっ!」
「だねっ!

 昭和30年代前半の頃は、捨てるより拾(ひろ)う時代だった。赤拾いとは当時、貴重だった銅を含む金属の屑(くず)を拾い集めることを指(さ)し、拾っては竿秤(さおばかり)で量(はか)って買ってもらう訳だ。10円硬貨を一枚、もらった記憶が残っている。^^
 お手玉は楽しいのだろうが、赤拾いも結構、愉快な実益(じつえき)を兼(か)ねた昔の子供遊びである。

 ※ 女の子供遊びには、他に[綾(あや)取り]がありました。^^

                             


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