休息が足らないと疲労や病気の原因になるから注意が必要だ。息を休める訳であり、止める訳ではない。止めたままでは死んでしまう。^^
とある山道である。ハイキングコースを男女二人の山登り愛好家が歩みを進めている。急な勾配(こうばい)でもない登りルートである。
「少し行ったところに谷水が湧くいい場所がありますから、そこで休息しましょう!」
「あらっ!? 詳しいわねっ!」
「いつだったか、一度、登ったことがありますから…」
「そうなんだ…。でも確かに、エネルギーの補給は大事よねっ!」
[そうですよっ! 休息は欠かせませんっ!」
「あなたは休息し過ぎなんじゃないっ!?」
「また、そんなことを…」
二人が笑いながら歩いていると、湧き水の音が聞こえてきた。
「湧き水の音だわっ! それにしても音が小さいわね…」
湧き水の音にしては、どこか物足らない音である。設置された休息場のベンチに腰を下ろしながら、先輩女性がそのことを指摘した。
「渇水期なんじゃないですか?」
「そうみたいね…。なんか、音が侘(わび)しい」
二人はブツブツとベンチで語り合いながら休息を取り、自然の癒(いや)しで疲れを回復していった。とはいえ、渇水期の音では、今一つ回復しなかった。
この(93)のお話も全然、面白くなく、私の反省材料の一つなのですが、何分にも家事が多く、時間の許す限りでの創作活動ですので、ご理解をお願い致します。
…ということで、休息が足らないと、支障を来たす・・という一例のお話でした。^^
完