平成28年9月25日(日)
「空気」で人を動かす
横山信弘 著
を、読んで。
意味の偽造(作話スモッグ)とは
人間は過去の言動を一貫して正当化したくなるという習性を持っています。
現に起きてしまった行動や現状を、自分に納得のいく形でうまく理由づけて説明してしまう。
後づけで言い訳をしてしまうイメージです。
これを、意味の偽造=作話、といいます。
言い訳ばかりのチームは「作話スモッグ」で「空気」が汚染されます。
例1 部下が約束した仕事をしていないケース
部下 「イベントの後処理で大変なので、私には時間がなかったのです。」
上司 「それならどうして言わない?だったら君に頼まなかったのに」
部下 「まあ、そうかもしれませんが・・」
上司 「先日の会議では何も意見を出さなかったじゃないか。昔ならもっと意見を言ってきただろう?」
・・・この会社は社員数がこのところ増加した。部下は人が増えたことでなんとなく手をぬいてしまった、が、本人に自覚はないが「手抜き」である・・・
部下 「私がああいう場で積極的にに発言するのはどうかと最近思っているのです。
新しく入った人こそ、もっと意見をだすべきではないでしょうか。」←(自分の過去を一貫して正当化している=作話)
上司 「若い人ほど発言してほしい?それはそれとして、約束したことをやっていない理由にはなっていないだろう」
部下 「そうかもしれませんが、会議で意見をなぜださないと課長が言うものですから・・」
上司 「なんだと!」
・・・こうして「場の空気」を悪くする・・・
例2 残業が多い部下とのやり取り
上司 「最近残業が多くなっていないか?昨年より30時間も多くなっている」(←「数字」で表現OK)
部下 「毎月30時間ですか?気づきませんでした。」
上司 「気付かなかった?この半年でドンドン増えているぞ。」
部下 「いろいろやることが増えているので、残業が多くても仕方ないと思います。」
上司 「やることが増えている?先日、業務の棚卸をしたが、昨年より増えてはいないだろう?
部下 「今年は勉強会の講師とかプロジェクト委員会に出席したりとか、任されている仕事が増えているのです。
それに残業が増えているのは私だけではありませんよ。」←(自分の過去を一貫して正当化している=作話)
※調査によるとこの部下は増えた仕事もあるが減った仕事もあるので、全体では昨年並み。
一つ一つの作業時間がなんとなく長くなっていたり、必要のない打ち合わせや会議、資料作り、
そして使途不明時間が増えていた。
その理由は、半年前に他支店から来た主任の影響によるものだった。この主任は「長時間労働が当たり前」
という価値観を持っているために、長い時間残業している人をみると「がんばっているね」など声掛けしていた。
「空気」で人を動かす
横山信弘 著
を、読んで。
意味の偽造(作話スモッグ)とは
人間は過去の言動を一貫して正当化したくなるという習性を持っています。
現に起きてしまった行動や現状を、自分に納得のいく形でうまく理由づけて説明してしまう。
後づけで言い訳をしてしまうイメージです。
これを、意味の偽造=作話、といいます。
言い訳ばかりのチームは「作話スモッグ」で「空気」が汚染されます。
例1 部下が約束した仕事をしていないケース
部下 「イベントの後処理で大変なので、私には時間がなかったのです。」
上司 「それならどうして言わない?だったら君に頼まなかったのに」
部下 「まあ、そうかもしれませんが・・」
上司 「先日の会議では何も意見を出さなかったじゃないか。昔ならもっと意見を言ってきただろう?」
・・・この会社は社員数がこのところ増加した。部下は人が増えたことでなんとなく手をぬいてしまった、が、本人に自覚はないが「手抜き」である・・・
部下 「私がああいう場で積極的にに発言するのはどうかと最近思っているのです。
新しく入った人こそ、もっと意見をだすべきではないでしょうか。」←(自分の過去を一貫して正当化している=作話)
上司 「若い人ほど発言してほしい?それはそれとして、約束したことをやっていない理由にはなっていないだろう」
部下 「そうかもしれませんが、会議で意見をなぜださないと課長が言うものですから・・」
上司 「なんだと!」
・・・こうして「場の空気」を悪くする・・・
例2 残業が多い部下とのやり取り
上司 「最近残業が多くなっていないか?昨年より30時間も多くなっている」(←「数字」で表現OK)
部下 「毎月30時間ですか?気づきませんでした。」
上司 「気付かなかった?この半年でドンドン増えているぞ。」
部下 「いろいろやることが増えているので、残業が多くても仕方ないと思います。」
上司 「やることが増えている?先日、業務の棚卸をしたが、昨年より増えてはいないだろう?
部下 「今年は勉強会の講師とかプロジェクト委員会に出席したりとか、任されている仕事が増えているのです。
それに残業が増えているのは私だけではありませんよ。」←(自分の過去を一貫して正当化している=作話)
※調査によるとこの部下は増えた仕事もあるが減った仕事もあるので、全体では昨年並み。
一つ一つの作業時間がなんとなく長くなっていたり、必要のない打ち合わせや会議、資料作り、
そして使途不明時間が増えていた。
その理由は、半年前に他支店から来た主任の影響によるものだった。この主任は「長時間労働が当たり前」
という価値観を持っているために、長い時間残業している人をみると「がんばっているね」など声掛けしていた。