つまがリズム

きままな、ひとりごと

常岡浩介さん講演メモ(1)

2015年05月23日 | 日記・エッセイ・コラム
平成27年5月23日(土)

テーマ「人質事件と集団的自衛権~ジャーナリストが見た中東~」
講演者 常岡浩介さん
を、聴講したメモ。

(1)湯川さんは、イスラム国と敵対するグループの戦闘員であった。
イスラム国に「スパイ」として拘束された。
スパイとされたら殺害されるのが通常である。
しかし、中田考先生(同志社大客員教授)と常岡さんに、「湯川さんの裁判に立会ってほしい」と
イスラム国司令官のオマル氏からメールがきた。

(2)二人は、トルコ経由でイスラム国に入る。
裁判に立会うべく指定された場所に向かっているときに、
シリア軍がイスラム国の主要地に爆撃し、イスラム国は混乱する。
(イスラム国では携帯電話は使用できない、インターネットも限られた場所でしか使用できない。
軍の間の連絡は無線によるので、混乱して連絡がとれなくなった。)
空爆から3日後になって、「あと1週間待てるか」と連絡があるも、
中田先生は体調その他の理由で帰国を決断する。
常岡さんは、「翌月なら1か月あいているので、一度帰国して翌月来る」ことを約束し日本に帰国する。

(3)10月6日に家宅捜索。
明日イスラム国に向けて出発する段取りであったが、出発できなくなった。
また、パソコンなど押収されたためオマル氏に連絡(アドレスわからず)ができなくなった。

(4)1月20日ごろ、湯川さん殺害。


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ほたる

2015年05月22日 | 日記・エッセイ・コラム
平成27年5月22日(金)

20日の夜、江津湖に3人(夫、愛犬、私)で散歩に行った。

狙いどおり、今年初めて、ホタルをみる。

7、8匹ぐらいだったろうか、元気よく、光りながら、とんでいた。

帰りみち、美しい繊月が出ていた。




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妄想

2015年05月19日 | 日記・エッセイ・コラム
平成27年5月19日(火)

『世界は、戦争に向かうのか、平和に向かうのか』
2015年の今、その岐路に立っている、という人は多い。

確かに、日本でも、日米同盟や改憲などに対するで安倍首相の態度をみていると
戦争をしたい何かがあるのかなあ、と、気持ちが重くなる。

な~んて考えていたとき、先日読んだ「しんがり」を思い出した。

「山一證券が自主廃業に追い込まれた原因は何ですか?」と問われたら、
「2トップの権力争い」と私なら答える。
小さな組織から巨大な組織まで、「権力争い」と無縁のところはないだろう。

で、ここから妄想ですが・・・
もしかして、全世界の2トップが(それが誰かは知らない)権力争いのさなかではなかろうか。

「戦争をしたい派」と「もう二度と人類は戦争をしないと決めた派」

今日の生活のために、必死こいて働いている間に、なんでもかんでも
私たち庶民に密接したことが決まっていって、後でそれを知って
それでも従順にしたがっている私たち。

山一證券の社員たちのように、「突然ですが、今日から自主廃業」ってことはないでしょうね?

以上、妄想ぐらいは、いいよね?

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しんがり、を読んで(2)

2015年05月17日 | 読書感想
平成27年5月17日(日)

「しんがり~山一證券 最後の12人」
 清武英利 著
を、読んでのメモ


不良債権を山一證券で引き取って隠ぺいすることを、「缶詰にする」といった。

その方法

①「山一證券」が保有している国債を、「山一子会社」に貸しだす。

②「山一子会社」は、その国債を、「ペーパー会社A~E」に貸しだす。

③「ペーパー会社A~E」は、国債を「山一證券」に売却する。

④「ペーパー会社A~E」は、そのお金で取引先から不良債権を購入する。

ペーパー会社を5つも作ったのは、わかりにくくするため。
また、各社の決算時期を変えて、やりくりできるように工夫されている。


それにしても思うのは・・・

証券業界が、「オトコ社会」ではなくて「オンナ社会」だったら、
違った結果になっただろうねえ。

親分子分の意識は薄いし、競争激化することもなかろうし、秘密はあってないようなものだし・・
でも、死人や逮捕者が出ることはないだろう、と思うのです。

そしてもう一つ。

ほぼ同時期に韓国であった企業連鎖倒産では、社員の反乱が発生したのに対して、
日本の社員ってなんて従順なんだろう。

顧客に怒鳴られながらも粛々と残務整理をするのは、
お客様にはこれ以上迷惑をかけられない」という気持ちからだったのだろうか。








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しんがり、を読んで(1)

2015年05月17日 | 読書感想
平成27年5月17日(日)

「しんがり~山一證券 最後の12人」
 清武英利 著
を、読んでのメモ

1997年11月は三洋証券、北海道拓殖銀行、山一證券とバタバタと破綻した。
なかでも、山一證券の社長の涙ながらの記者会見はインパクトあり記憶に残っている。

この本は、なぜ廃業に追い込まれたのか、その真実を突き止めるべく、
『しんがり』をつとめた12人の物語。

**************************************
自主廃業になった経緯


(1)1986年山一證券を含む4大證券会社が、三菱重工から依頼されて値上がり確実なCB(転換社債)を
  政財界や総会屋にばらまいた三菱重工業CB事件事件が発生。
  この事件により当時、事業法人部長だった行平次雄が左遷された。
 
(2)実務を行っていた永田と高木は、この件で行平に義理と負い目を感じることになった。
  「行平を社長にしないといけない。そのためには、株主総会を乗り切らなければならない。
   そしてそのためには、業績をあげなければならない。つまりファンド獲得競争がはじまった」

(3)行平は最短距離で社長となる。
   行平は「自分を社長に押し上げてくれたのは『ジボウ(事業法人本部)』であると、
   ジボウに対して負い目を感じていた。

(4)ジボウの強引な営業活動は継続していたが、社長以下、ジボウに対して黙認であった。

(5)ジボウでは「握り」を行っていた。
  「握り」とは、法人顧客の資金運用を一任してもらい、そのかわり一定の利回りを強く匂わせる勧誘行為である。

(6)「握り」は株価が永久に上昇し続けることを前提にする。
   株価が反落期になると運用ファンドに損失が発生し、顧客の期待に応えられなくなる。
   そこで、顧客と営業担当との間でトラブルとなる。

(7)その決着をつけるには、顧客が損失を受け入れるか、証券会社が損失補てんするかであるが、苦肉の策として
   決着を先延ばしするための「飛ばし」が行われた。

(8)しかし、飛ばしをしている間も、株式下落によりファンドの含み損は拡大し、さらに金利分が加わる。

(9)また、A社からB社に移った飛ばしが、さらにC社、D社へ飛ばされていくと、
  もはや最初のA社に戻ることは期待できなくなる。

(10)このような場合には、仲介に入った證券会社がそのファンドを引き取ることになる。
  そして、証券会社で隠ぺいされる。 
 

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