最近、身近にインテグリティを感じたことがあったので取り急ぎシェアします。
私が予約してある病院に行きました。人気病院のようで、大混雑で、30分も待たされました。
いつ頃呼ばれるかの案内も不丁寧で、これは、同時刻に予約をたくさん詰め込みすぎているに違いないと思いました。
次の予定があったこともあり、悔しいけど、診察を受けずにその病院を去りました。
私が無駄足を運んだことになりますが、病院スタッフ(複数名)はだれも悪びれる様子を見せず、「申し訳ありません」の一言をだれも言いませんでした。
その対応から、「予約した初診患者を30分待たせて当然」という病院の傲慢さを感じました。
この病院は、これからも売上利益を伸ばしていくのでしょう。患者をキツキツに詰め込んでますから。
しかし、30年後、50年後、この病院がどうなるか。
また、この病院で働いた人やその家族が、どういう価値観を身につけるか。
そんなことを考えました。
私の専門に引きつけると、短期的・世俗的な「正しさ」ではなく、長期的・精神的な「美しさ」との対比・バランスを考えました。
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敷衍すると、稲盛和夫は「値決めは経営」と言いました。 こちら
製品の値段をいくらに設定するかに経営者の人格が現れる、という意味です。
この段で言えば、「予約患者を何分待たせるか」にも経営者(院長)の人格が現れる、ということです。
この出来事は、サービス業に従事する私にはとても勉強になりました。
偉そうに書いてますが、かく言う私も、中山国際法律事務所に時間通りに来たお客様を数分待たせてしまうことがたまにあります。
それは厳に改めねばならぬと強くここで誓います。